話題作『広場』の配信が間近のソ・ジソブの存在感はいかに鮮烈だったか

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今年48歳になるソ・ジソブ。彼は13年ぶりにアクション系のドラマで帰ってくる。それが、Netflixシリーズ『広場』である。このドラマは復讐劇のノワールアクションだ。ソ・ジソブの凄みのある演技が堪能できることだろう。

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振り返ってみると、ソ・ジソブが俳優として注目されたのが、『バリでの出来事』(2004年)だった。哀しみの表情の中に、何かをジッと耐えている人間の強さのようなものがうかがえて、その奥行きの深い演技が評判になった。

人間的にも、ソ・ジソブは個性が際立っていた。当時は、記者会見のときによく行われるフォトセッションでも、彼はほとんど笑わなかった。どのスターもかならず満面の笑みを浮かべるのに、ソ・ジソブはそうしない。どこか遠くを見るような澄んだ瞳のままだ。

「人は誰だって、自分の中にある明るい面を出そうとするのに、なぜかソ・ジソブはそうしない。不思議だ」

そう思えるほどだった。そんな彼の人気を決定づけたのが、『ごめん、愛してる』(2004年)である。このドラマの大ヒットによって、ソ・ジソブはトップレベルの俳優になった。

ソ・ジソブ
長く第一線で活躍してきたソ・ジソブ

とてつもない存在感

しかし、以後のソ・ジソブの俳優人生は平坦ではなかった。2005年には兵役義務を果たすために、2年間の空白を余儀なくされた。軍隊で服務したわけではなく、社会服務要員として役所に勤務したのだが、演じたくても演じられないもどかしさが辛かったという。その心中は察するにあまりある。

兵役を終えて芸能界に復帰したあと、大作ドラマの『カインとアベル』(2009年)の主演が決まった。しかし、制作は大幅に遅れ、ストーリーも大きく変わってしまった。かなり困惑しただろうが、それでもソ・ジソブは「出演する」という約束をきちんと守った。

それから16年…。ソ・ジソブが主演する『広場』は、6月6日からNetflixで配信される。笑わない彼がドラマの中で見せる哀しい表情が、とてつもない存在感を見せてくれることだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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