『暴君のシェフ』イ・ホンとヨンサングンのどこが似ていてどこが違うのか

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Netflixで大人気を博している『暴君のシェフ』では、イ・チェミンが国王イ・ホンを演じている。この国王のモデルは燕山君(ヨンサングン)であることは間違いない。それでは、ドラマでのイ・ホンと史実の燕山君の共通点と相違点を比べてみよう。

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イ・ホンと燕山君でそっくりなのが母親の境遇だ。イ・ホンの母親ヨン氏は廃妃になった上に死罪になっている。それに大きく関係しているのがインジュ大王大妃(演者ソ・イスク)である。

それは史実とまったく同じだ。燕山君の母親の尹氏(ユンシ)は数々の不祥事を重ねた末に1479年に朝鮮王朝で初めて廃妃になっている。それだけではない。1482年には死罪に処されてしまった。

この時に死罪に関わったのが仁粋(インス)大妃と言われている。そして、仁粋大妃をモデルにしているのが『暴君のシェフ』のインジュ大王大妃なのである。この点では『暴君のシェフ』のイ・ホンと燕山君は同じ共通点を持っている。

さらに継母の存在も似ている。イ・ホンの母親のヨン氏が亡くなった後に継母となったのがチャヒョン大妃(演者シン・ウンジョン)だ。そして、彼女が産んだ息子がチンミョン大君となっている。これを史実に当てはめてみよう。

燕山君の場合、母親の尹氏が廃妃になった後に父親の成宗(ソンジョン)が貞顕(チョンヒョン)王后と再婚している。この王妃が産んだ息子が晋城大君(チンソンデグン)だ。このように、国王と異母弟の関係においてもイ・ホンと燕山君は似ている。

『暴君のシェフ』
(写真=韓国tvN)

イ・ホンと燕山君は共通点

今度は相違点を見てみよう。

イ・ホンは暴君と称されているが、ドラマを見ていると、実に知性的で学識のある国王になっている。言動が過激なだけであって、決して暴君ではない。逆に燕山君は、典型的な暴君だった。

酒池肉林を繰り返し、ひどい残虐事件も起こしている。あまりにも非道な国王であり、この点では共通点があまりないと思われる。

最後に、ルックスを見てみよう。イ・ホンはイ・チェミンが演じている通りのイケメンである。一方の燕山君はどうか。彼の肖像画が残っていないので、どんな容姿をしていたのかはわからない。

しかし、彼の母親・尹氏は美貌の持ち主だったと言われている。その息子であるだけに、燕山君もイケメンだったと推定される。この点ではイ・ホンと燕山君は共通点があったと見なしていいだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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