【韓ドラになった歴史人】ファン・ジニのエピソードで伝えられる不思議な逸話とは何か

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ファン・ジニといえば、2006年に韓国で放送された時代劇『ファン・ジニ』で、ハ・ジウォンが演じたことで知られる女性だ。彼女は、朝鮮王朝第11代王・中宗(チュンジョン)が統治する時代に実在していた人物なのだが、詳しい経歴や生没年はよくわかっていない。

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ファン・ジニは、多くの男性が一目惚れするほどの美貌を持ち、さらに詩歌や舞踊などの才能を兼ね備えていた。

そんな彼女には、ドラマの中でも使われている史実のエピソードがある。1つは棺が動かなくなった逸話で、もう1つは風流人として有名だった碧渓守(ピョク・ケス)とのエピソードだ。

その中でも特に不思議な逸話として伝えられており、ファン・ジニが妓生(キーセン)になるきっかけとなった「棺が動かなくなった話」を紹介しよう。

ある日、ファン・ジニは自分の家の前が何か騒がしいことに気付いた。気になって外に出てみると、若者の棺を乗せた台車が運ばれていくところだった。その若者は、ファン・ジニに恋焦がれていた末に病気で亡くなってしまったのである。

その台車がファン・ジニの家の前を通り過ぎようとしたとき、不思議なことが起こった。棺が突然動かなくなってしまう。その後、力のある男たちが何人集まっても動かすことはできなかった。

事情を理解したファン・ジニが自分が着ていた上着を棺に掛けると、それまでテコでも動かなかった棺を乗せた台車が動き出したのである。

『ファン・ジニ』
時代劇『ファン・ジニ』でハ・ジウォンがヒロインを演じた(写真=SPORTS KOREA)

謎の多い女性

亡くなった若者は、死んだ後もファン・ジニのことを諦められなかったのだろう。その想いが不思議な出来事を起こしたのかもしれない。

そのことにショックを受けて妓生になってしまったファン・ジニ。朝鮮王朝時代には厳しい身分制度の中で、妓生は最下層の賤民(チョンミン)に位置づけられていた。

ドラマ『ファン・ジニ』では、妓生としての立場が強調されていたが、実際はどんな人生を歩んでいたのか。本当に謎の多い女性だった。

【ファン・ジニの人物データ】

生没年
不明

主な登場作品()内は演じている女優
『ファン・ジニ ドラマ版』(ハ・ジウォン)
『ファン・ジニ 映画版』(ソン・ヘギョ)

文=大地 康

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