【驚愕の国王暗殺計画】名君イ・サンはどんな手段で危機を乗り越えたか

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イ・ジュノが主演した『赤い袖先』は、名君イ・サンと宮女の究極的な愛を描く宮廷ロマンスのドラマだった。同時に、イ・サンの若き日々から晩年までの歴史を描く重厚な時代劇でもあった。その中で、イ・ジュノの演技力が高く評価されて、彼は百想芸術大賞で最優秀演技賞に輝く栄誉を受けた。

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こうして『赤い袖先』は数々の話題に彩られた傑作として記憶されるようになったが、このドラマが取り上げなかった歴史的な重要事件があった。それは、イ・サンの暗殺を狙って刺客が王宮に侵入した出来事だ。

実は、イ・サンが若いときからずっと政敵たちによって暗殺されそうになっていた。それだけに、イ・サンは常に警戒を怠らなかった。そんな中で、驚くべき事件が起こった。『朝鮮王朝実録』の記録によると、1777年7月28日に発生している。

当時、イ・サンは静かなる慶熙宮(キョンヒグン)で住み、その日は深夜遅くまで熱心に読書をしていた。すると、不穏な物音が何度も響き渡った。彼は警戒心を強めて、警護の者たちにその原因を究明させた。

周囲が暗すぎて、その時点では真相をつかむことは叶わなかったが、明け方になり詳細に調査を進めたところ、数々の不審な足跡が発見された。侵入したのは、明らかに数人の暗殺団であった。

この一件は、王宮内部においても大きな波紋を呼び起こした。なぜなら、国王の命を狙う暗殺団が堂々とその聖域に足を踏み入れていたのだから……。

『赤い袖先』ではイ・ジュノがイ・サンを演じた(NBCユニバーサル・エンターテイメント/©2021MBC)

暗殺団の侵入を許さない体制

それから、イ・サンは迅速に対策を施した。その過程で、慶熙宮の構造に根本的な問題があることが明らかになった。賊の侵入を阻むのに適さない構造だったのだ。この事実を前にして、正宮として慶熙宮をこれ以上使用することの難しさを痛感し、イ・サンは昌徳宮(チャンドックン)に移ることを決意した。

それに加えて、国王の安全を守る親衛隊を一層強化し、以前にも増して厳重な警戒態勢を敷いて、暗殺団の侵入を一切許さない体制を整えた。

こうしてイ・サンは、その聡明さと決断力で危機を乗り越え、王宮の防御を固めることに成功した。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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