パク・ミニョンがヒロインを演じている『七日の王妃』。強烈な俳優魂を見せているイ・ドンゴンが扮しているのが燕山君(ヨンサングン)である。
【写真】【『七日の王妃』の暴君】燕山君の側室の数ははるかに少なかった!!
彼は、朝鮮王朝で27人いた国王の中で、最悪な男だったと言われている。あまりに暴君だったのだ。そんな国王にも、もちろん家族はいる。
妻の慎氏(シンシ)は、高官の慎守勤(シン・スグン)の妹だった。この慎守勤は、『七日の王妃』にもよく出てくる。パク・ミニョンが演じていたシン・チェギョンの父親だったからだ。
要するに、慎守勤は妹を燕山君の妻に送り込み、娘を晋城大君(チンソンデグン)に嫁がせたのである。大変なやり手であった。
結局、燕山君と慎氏は夫婦生活の中で2男1女をもうけた。
長男は世子(セジャ/国王の正式な後継者)となり、他に二男の大君(テグン/国王の正室が産んだ王子)と、長女の公主(コンジュ/国王の正室が産んだ王女)がいた。
このように、燕山君の家族たちは王族として王宮で何不自由なく暮らしていたのだが、1506年になって人生が暗転した。燕山君がクーデターで王宮から追放されて廃位になると、妻も廃妃(ペビ)となり、世子も後継者の資格を取り消された。一家は完全に没落したのだ。
他に、燕山君の側室を見てみよう。
燕山君が抱えていた側室は3人だけだった。ここであえて「3人だけ」と強調したのは、朝鮮王朝前期の国王は側室を10人くらい抱えるのが普通だったからだ。暴君と言われた割には、燕山君の側室は意外と少なかった。そのうちの1人が、評判が極端に悪い張緑水(チャン・ノクス)だ。彼女は燕山君との間に栄寿(ヨンス)という翁主(オンジュ/国王の側室が産んだ王女)をもうけている。
他に、燕山君の側室が産んだ子供は王子が2人だった。
以上が、燕山君のすべての家族である。当然ながら、燕山君が廃位になったあと、家族みんなも奈落の底に落ちている。
とにかく、暴君の最期は惨めなものだった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】【悪役となったイケメン】『七日の王妃』で燕山君を演じるイ・ドンゴン
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