【『七日の王妃』の驚愕エピソード】端敬王后は中宗の命の恩人だったのか

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ドラマ『七日の王妃』でパク・ミニョンが演じた端敬(タンギョン)王后は、もともと行動力があって意思が明確な女性だった。彼女が晋城大君(チンソンデグン)と結婚したのは1499年で、12歳のときだった。以来、夫婦は仲睦まじく暮らしていた。

【写真】『七日の王妃』と『気象庁の人々』で異なるパク・ミニョン

そんな2人に青天の霹靂(へきれき)とも言える大事件が起きたのは1506年のことだった。

当時は燕山君(ヨンサングン)の暴政があまりにひどく、決起した高官たちがクーデターを計画して挙兵した。

その一部の兵士たちが晋城大君の屋敷にやってきた。燕山君を追放したあとで晋城大君に次の王になってもらうためだった。

ところが、多くの兵士がやってきて、晋城大君は驚いてしまった。

すぐに彼は恐ろしくなって震えだした。というのは、異母兄の燕山君が自分を殺しにきたと錯覚してしまったのだ。

それには理由がある。

パク・ミニョンが演じる端敬王后は夫の命の恩人だった(Licensed by KBS Media Ltd. © 2017 KBS. All rights reserved
ドラマ『七日の王妃』より。DVD好評リリース中・U-NEXTにて見放題配信中)

歴史を大きく動かした女性

晋城大君はずっと燕山君にいじめられていて、それがひどくなる一方だった。いつしか「兄に殺される」と覚悟するようになった。

そして、急に兵士たちがやってきたので、その軍勢が燕山君の手下だと思い込んでしまった。

その軍勢が屋敷に押しかけてきたとき、晋城大君は観念して自害しようとした。刃を自分に向けようとしたのだ。

それを必死に止めたのが妻であった。

彼女は兵士たちが燕山君の手下ではないと見抜いていた。だからこそ、妻は必死になって夫の自害を止めたのである。

そのうえで、妻は夫に対して「兵士たちは燕山君を追放する目的を持ったクーデター軍」ということを悟らせた。こうして晋城大君は「自分を迎えに来た兵士たち」を理解できるようになった。

なんとか一命をとりとめた晋城大君。それもみんな妻のおかげであった。

結果的に、クーデターは成功して晋城大君は中宗(チュンジョン)として即位した。

彼がもし早とちりして命を断っていたら、朝鮮王朝の歴史は大きく変わっていただろう。そういう意味でも、端敬王后は歴史を大きく動かした女性なのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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