『100日の郎君様』の真実…世子はキケンは本当か

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現在、テレビ東京の「韓流プレミア」で放映中の『100日の朗君様』。2020年5月~7月にかけてNHK総合テレビでも放映された人気ドラマだ。NHK総合テレビ放映中は韓ドラ時代劇.comでも特集記事を掲載した。ここに当時の一部を再構成して紹介したい。

『100日の郎君様』で人気グループEXOのD.O.ことド・ギョンスが演じているのが世子(セジャ)のユルである。

世子とは、王世子(ワンセジャ)の略。日本語では王子を指すが、同時に正統な王位継承者を意味する。つまり、プリンスであるのだが、歴史的な事実を言うと世子というのは実に危険な立場だった。

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時の国王が亡くなれば、世子は新しい国王になる立場なのだが、それゆえに権力闘争に翻弄される部分もあった。実際、様々な陰謀の末に命を落としている世子が何人もいる。

たとえば、朝鮮王朝16代王・仁祖(インジョ)の長男だった昭顕世子(ソヒョンセジャ)は、朝鮮王朝の古い政治を改革しようとして、父親から毒殺された疑いが強い。間違いなく、国王である父と長男である世子が激しく対立したうえの悲劇だった。

また、朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)の息子だった思悼世子(サドセジャ)は、素行の悪さが原因で、英祖から自害を命じられている。

また、23代王・純宗(スンジョ)の長男だった孝明世子(ヒョミョンセジャ)は若くて有能すぎたために、当時の最大派閥に毒殺された疑いもある。信憑性が高いとは言えないが、そういう毒殺の疑いをかけられるほど危険な立場だった。

このように世子は危ないリスクを抱えているのだ。

『100日の郎君様』でド・ギョンスが演じる世子も、悪徳の高官によって暗殺を狙われた。しかし、九死に一生を得て記憶喪失になりながら、別の人生を歩むことになる。

そこが、『100日の郎君様』のメインのストーリーなのだが、果たしてト・ギョンス演じるイ・ユルはどのようにして王宮に戻るのか。注目しておきたい。

ちなみに王の弟が王位後継者となる場合は世弟(セジェ)、孫の場合は世孫(セソン)と呼ばれたことを付け加えておこう。

(写真=tvN『100日の郎君様』韓国ポスター)

文=韓ドラ時代劇.com編集部

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