『100日の郎君様』が真実味の傑作ドラマになった理由

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NHKの総合テレビで毎週日曜日に放送されてきた『100日の郎君様』は、8月30日の第16話で終わった。非常に余韻が残るドラマだった。

主役コンビとなったド・ギョンスとナム・ジヒョンの演技もよかったし、チョ・ソンハが演じた悪徳高官のキム・チャオンも凄味があった。

そういう意味では、俳優が期待通りの演技を見せてくれたことで、『100日の郎君様』は見応えのあるドラマに仕上がっていた。

(写真=tvN『100日の郎君様』ポスター)

さらに全体を通して特筆すべきは、本格派時代劇のように朝鮮王朝の出来事がしっかり描かれていたことだ。

このドラマは架空の物語なので、ややもすると破天荒な展開に陥りやすいのだが、朝鮮王朝の政治を描くという点では、まるで史実のように真実味があった。

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特に物語の骨格として重要な点を挙げてみよう。

「悪徳高官が陰謀をめぐらせて王朝を牛耳ろうとした」
「国王の権力が弱くて優秀な世子(セジャ)が奮闘努力していた」
「世子嬪(セジャビン)をめぐって数々の策略が行なわれていた」
「国王の後継ぎをめぐって権力闘争が激しかった」
「王族と高官の決定的な戦いが繰り広げられた」

こういった要素が物語を彩っていた。

こうした争いというのは、朝鮮王朝でも実際にあったことばかりだった。それゆえ、朝鮮王朝の歴史というのは、まるで小説のように不可解なことがたくさん起こっているのだが、『100日の郎君様』はその事実をしっかり踏まえてストーリーが作られていた。

こうして、架空の物語なのに史実をベースにした本格派の時代劇になった。それもすべて朝鮮王朝の歴史をよく研究して、重要な出来事をドラマに織り込んでいたからだ。

それにしても、ド・ギョンスが演じた世子のイ・ユルと、チョ・ソンハが扮した悪徳高官キム・チャオンの対決は本当に見応えがあった。
最後までハラハラさせる展開だったという意味で、『100日の郎君様』は大成功だったと言える。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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