韓国ドラマの新シーズンがやってくる9月。感性豊かなラブストーリーから、世界を舞台にしたクライム・エンタメ、そして重厚な社会派スリラーまで、多彩なジャンルの新作が勢揃いする。ここでは、その中でも特に注目すべき4作品を紹介する。
【関連】ソン・ジュンギ、チョン・ウヒ新ドラマ、台本読み合わせの様子を公開!
『マイ・ユース』(韓国JTBC放送/FOD配信)
忘れかけていた「初恋」が再び心を揺さぶる。
数多の韓国ドラマが愛憎劇や激情の恋を描いてきた中で、本作は静かな感性で人の心に寄り添う。遅れて人生を歩み出した青年と、彼の記憶に眠る初恋の人との再会を描く繊細なラブストーリーだ。
主演は、確かな存在感でヒット作を連ねてきたソン・ジュンギと、感情の機微を丁寧に表現するチョン・ウヒ。2人が紡ぐ“再会の奇跡”は、観る者の心に切なく温かな余韻を残すだろう。
演出は『ユミの細胞たち』のイ・サンヨプ、脚本は『それでも僕らは走り続ける』のパク・シヒョン。視聴後、ふと「自分も忘れていた何か」に気づかされるような、深い余韻を味わえるはずだ。
9月5日よりJTBCで放送開始、日本ではFODにて独占配信予定。
『コンフィデンスマンKR』(Prime Video)
華麗なる詐欺師たちが繰り広げる、頭脳戦エンターテインメント。
日本で人気を博した『コンフィデンスマンJP』を、韓国ならではの感性で大胆にリメイク。スタイリッシュな映像とスピーディーな展開が、視聴者を鮮やかな“騙し合い”の世界へと引き込む。
主人公ユン・イランを演じるのは、『私の夫と結婚して』で大ヒットを飛ばしたパク・ミニョン。財閥令嬢としての人生を捨て、天才詐欺師へと生まれ変わる彼女の姿は必見だ。さらに、冷徹な相棒ジェームズ役のパク・ヒスン、陽気で人情味あふれるグホ役のチュ・ジョンヒョクと、キャラクターの魅力も際立つ。
9月6日よりPrime Videoで世界同時配信予定。
『北極星』(Disney+)
韓国政界を揺るがす巨大な陰謀に挑む、重厚な政治サスペンス。
主人公は、国連大使として国際的な名声を得たムンジュ(演者チョン・ジヒョン)。大統領候補暗殺未遂事件の真相を追う中で、正体不明の特殊要員サンホ(演者カン・ドンウォン)と手を組み、国家の根幹を脅かす陰謀へと立ち向かう。
脇を固めるのは、イ・ミスク、パク・ヘジュン、ユ・ジェミョン、オ・ジョンセ、キム・ヘスクといった韓国屈指の名優たち。緻密な脚本と迫力の映像が融合し、韓国ドラマの枠を超えた国際級の完成度を誇る。
Disney+にて9月10日、第1~3話を一挙配信。その後は毎週2話ずつ公開予定。
『ウンジュンとサンヨン』(Netflix)
友情は支えにもなり、時に毒にもなる。
本作は、10代から40代までの長い時間を共に過ごす二人の女性の、友情と憧れ、嫉妬と対立を描いたヒューマンドラマである。
主演は、実力派女優キム・ゴウンとパク・ジヒョン。『ユミの細胞たち』以来の共演で、リアルで緻密な感情表現を再び見せてくれる。支え合いながらも、時に互いを傷つける複雑な友情の光と影は、多くの視聴者の心に突き刺さるだろう。
Netflixにて9月12日、全世界同時配信予定。
9月に登場する韓国ドラマは、恋の記憶を呼び覚ますロマンス『マイ・ユース』、華麗な頭脳戦が繰り広げられる『コンフィデンスマンKR』、国家規模の陰謀を描くサスペンス大作『北極星』、そして友情の真実を問いかける『ウンジュンとサンヨン』と、ジャンルの幅がきわめて豊かである。
トップ俳優と一流スタッフが集結したこれらの新作は、韓国ドラマの熱狂をさらに高めてくれるに違いない。
文=大地 康
■【関連】IQ165の天才詐欺師がやってくる!『コンフィデンスマンKR』主演パク・ミニョンが “余裕綽々”!
前へ
次へ