2月14日からNHK総合テレビで午後11時から放送されている時代劇『ヘチ 王座への道』。
このドラマには、女優のコ・アラが演じる司憲府の捜査官のヨジや、彼女の上司である俳優のイ・ピルモ扮するハン・ジョンソクなどが働く司憲府(サホンブ)という組織が登場する。
その司憲府のことを説明する前に、朝鮮王朝の中央官庁にはどんな組織があるのかを説明しよう。
朝鮮王朝の朝鮮として君臨しているのは国王であり、その国王を補佐するのが中央官庁で働く官僚たちだ。
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彼らは科挙という試験に合格したエリート官僚たちで、存在感を出すために国王に意見をすることもあった。
そんな官庁の組織はいくつかにわかれているが、その中でも重要な組織をいくつか紹介しよう。
最初に紹介する行政府の最高機関である議政府(ウィジョンブ)。その中でトップ3と言われているのが、現在の総理大臣にあたる領議政(ヨンイジョン)、副総理にあたる左議政(チャイジョン)と右議政(ウイジョン)だ。
その議政府以外に、王の秘書を務めていた承政院(スンジョンウォン)や罪人の取り調べを行なっていた義禁府(ウィグムブ)などがある。
その中の1つである司憲府(サホンブ)について説明しよう。
司憲府とは、高麗から朝鮮王朝にかけて存在した組織で、官僚が不正や違法行為をしないかの監視をしたりする。
もし、そういった行為があった場合はすぐに取り締まりを行ない、官僚たちの官職を剥奪する権利を持っていた。
このように、現在の警察のような働きをしていた司憲府は、韓国時代劇のドラマにもよく登場し、チョン・イルが主演を務める『ヘチ』にも出てくる。
最初に紹介したヨジやハン・ジョンソクの他に、俳優のアン・スンギョン演じる司憲府の補佐官のアボン、ハン・サンジン扮するウィ・ビョンジュといった人物もドラマに登場する。
ちなみに、このドラマのタイトルにもなっている『ヘチ』とは、善悪を裁くと言われる伝説の神獣のことであり、司憲府の官僚を象徴する言葉だと言われている。
ドラマ『ヘチ 王座への道』に登場する司憲府の人たちが、今後どのような活躍をしていくのか、ストーリーを楽しみながら注目してみよう。
文=大地 康
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