【トンイの真実】粛宗はなぜ張禧嬪が生んだ子にこだわったのか

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現在、韓流プレミアで放送中の韓国時打撃『トンイ』。先週の放送では張禧嬪(チャン・ヒビン)が粛宗の息子を産んで側室になった。

その際に王と臣下の対立があったことを紹介したが、後編ではその続きから見ていこう。果たして、この話し合いはどんな結末を迎えることになるのだろうか。

粛宗は次第に憤慨してきた。

「古来より“不孝の中でも後継ぎがいないのが一番の不孝だ”と言うではないか」

粛宗は重臣たちをにらみつけた。

「余の年はもうすぐ30だ。後継ぎがいないので日夜心配していたのだが、ここでようやく王子が生まれた。それなのに、なぜ元子に決めるのが早すぎるというのか!」

王である粛宗と王妃となった張禧嬪。この2人にトンイがどう関わってくるのか

粛宗は興奮しながらさらに語り続けた。

「去年の5月に夢の中にある男が出てきたので、“息子はいつ生まれるだろうか”と尋ねたら、“すでに懐妊しています。男の子です”と男が答えた。このときは本当にうれしかったし、その夢が現実になったのだ。早く元子に決めたいのは当然のことである」

ここまで粛宗が言っても、「もっと広く議論して決めたらどうですか」と重臣たちは慎重だった。

しかし、粛宗は押し切った。

「すでに余が決めたことである」

張禧嬪は宮中で王妃に次ぐ存在

そう言い切って、粛宗は初めての息子を元子にすることを決定した。誰の目から見ても、「王はあせりすぎている」と思えたのだが……。

それから5日後の1689年1月15日、王子を産んだ張禧嬪は封爵が嬪(ピン)に昇格した。嬪といえば、正一品の品階で女性の最高位である(ちなみに王妃には品階がない。品階を超越した存在とみなされたからだ)。

こうして張禧嬪は宮中で王妃に次ぐ存在になった。

しかし、これで終わりではなかった。

翌年に張禧嬪はついに王妃にまで昇格するのだが……。

今後のドラマの展開として、王妃となった張禧嬪が、王である粛宗やドラマの主人公であるトンイとどのように関わっていくのだろうか。これからの3人の関係に注目したい。

【関連】トンイとは違う解釈…張禧嬪の悲愛を描いた『チャン・オクチョン』

さらに、ドラマの話が進むにつれて、重要となる人物が増えてくる。その人物たちがどのように出てくるのだろうか。

その人物については、随時紹介していこうと思う。今後のドラマの展開に期待してほしい。

構成=大地 康

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