「朝鮮王朝三大悪女」と呼ばれる張禧嬪(チャン・ヒビン)を描いたドラマは多い。
現在、テレビ東京で放映中の『トンイ』もそのひとつだが、キム・テヒが主演した『チャン・オクチョン』は朝鮮王朝19代王・肅宗(スクチョン)との愛が、破滅へと向かっていく美しくも悲しい純粋な愛を描いた作品だ。
そんな『チャン・オクチョン』のストーリーと見どころを2回に分けて紹介しよう。
まずはストーリーの紹介である。
チャン・オクチョンは、韓服の仕立てを生業とし、その仕事ぶりは高い評価を得ていた。ところが、彼女の母が両班チョ・サソク家の賎民であり、そのことが知れわたると、仕立ての依頼が一切途絶えてしまった。
一方、王宮ではイ・スンの世子嬪選びが開始された。彼は、世子嬪候補と偶然的に出会うことを目論むのだが、手違いで服の寸法を測りに来たオクチョンと出会ってしまう。
そんな中、18代王・顕宗(ヒョンジョン)が亡くなり、スンが19代王・粛宗として即位する。
王宮内は、大妃の西人派と大王大妃の南人派の派閥党争が激化していく。南人派の体制が不利になってきたことに対して、大王大妃は甥のチョ・サソクに対策を依頼する。
サソクは、オクチョンを利用して王の心を引き寄せようと企む。さらに、オクチョンの叔父であるチャン・ヒョンも彼女を利用して野望を叶えようとしていた。
こうして針房(チルバン)の女官として入宮したオクチョンはスンと再会、2人は急速に接近していく。
大妃の邪魔立てを避け、スンとオクチョンはついに想いを遂げる。スンの寵愛を独占するオクチョンは次第に野心を膨らませていくが、同時に大きな不安を背負うことになってしまう。
ストーリーの紹介はここまでにしよう。この先のストーリーが気になる人は、改めてドラマを見てほしい。
初めて見たときには気づかなかった新しい発見があるかもしれない。
次の後編では、『チャン・オクチョン』の見どころについて紹介していこう。それをしることで、久しぶりに見てみようという気持ちになるかもしれないし、見たことない人は一度見てみようと思うようになるかもしれない。
構成=大地 康
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