善徳女王(ソンドクヨワン)が643年に創建させたといわれる祈林寺(キリムサ)。
その後、朝鮮王朝時代の1629年、1793年と改修工事が行われ、一時は仏国寺(プルグッサ)をしのぎ、慶州(キョンジュ)で最も大きな寺となった。
1863年の大火事で境内の113軒の建物と銅鐘が焼失してしまったが、善徳女王が作らせた大寂光殿(デジョッグァンジョン)だけ災いを免れ、1878年と1905年に補修された。
祈林寺は五種類の味がでる水で有名で、将軍を育てるといわれる将軍水、烏も飲みに飛んできたという烏琢水、目が澄み気骨ある人になるという明眼水、そして和静水と甘露水などを味わうことができる。
また、敷地内には博物館もあり、乾漆菩薩坐像が安置されている。
これは、紙と布で仏像の基礎を作り、その上に漆を塗って作り上げた菩薩像で、韓国では非常に稀有な仏像として、宝物第415号に指定されている。
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