王宮の女官から国王の側室になった女性で有名な2人は誰なのか

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朝鮮王朝時代、王宮で奉職する女官は「国王と結婚した女性」と見なされていた。それゆえ、他の男性との恋愛は厳禁になっていた。そして、国王に気にいられた女官は側室になることができた。

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そのように、女官から側室に昇格した女性は多かったが、一番世に知られたのは2人である。1人目は、19代王・粛宗(スクチョン)の側室だった張禧嬪(チャン・ヒビン)だ。

正史『朝鮮王朝実録』でも張禧嬪は「絶世の美女」と記述されている。粛宗は、張禧嬪を側室にしただけでなく、仁顕(イニョン)王后を廃妃にしてまで張禧嬪の王妃昇格にこだわった。

こうして王妃になった張禧嬪だが、後に再び側室に降格し、さらに死罪に処された。傲慢な性格が身を滅ぼす結果を生んでしまったのだ。名作『トンイ』ではイ・ソヨンが張禧嬪を演じていた。

2人目は、『赤い袖先』でジュノ(2PM)が演じたイ・サンに愛された女官ソン・ドギム(成徳任)だ。歴史的には宜嬪・成氏(ウィビン・ソンシ)と呼ばれている。

ソン・ドギムは1753年に生まれた。9歳のときに王宮に入って女官の見習いとなった。1766年、イ・サンはソン・ドギムに承恩(王や世子が意中の女性と一夜を共にすること)を命じた。ところが、彼女は承恩を拒絶した。イ・サンの妻に遠慮したからだった。イ・サンはソン・ドギムの心中を察して罪に問わなかった。

『赤い袖先』のソン・ドギムと『トンイ』の張嬉嬪
『赤い袖先』でイ・セヨンが演じたソン・ドギム(写真=NBCユニバーサル・エンターテイメント/©2021MBC)と『トンイ』でイ・ソヨンが扮した張禧嬪

国王に気にいられた女官

1780年に再びイ・サンは承恩を命じている。それは14年ぶりのことだった。今度こそソン・ドギムは承恩を受けるはずだと思われたが、再び拒んだ。またもや、子供が産めない孝懿(ヒョイ)王后に気兼ねしたのだ。

当時のイ・サンには後継ぎがいなかった。そこで、ソン・ドギムは女官のままイ・サンの息子を産んだ。それは、1782年9月のことだった。それからソン・ドギムは正式に側室の宜嬪・成氏となった。

しかし、彼女が産んだ文孝(ムニョ)世子は1786年5月に早世してしまった。ソン・ドギムは、絶望的に悲しんだ。極度に衰弱し、1786年9月に亡くなった。それでも、ソン・ドギムは最後までイ・サンに愛された女性だった。

文=大地 康

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