夏の旅行に必見/済州島でゼッタイ見るべき「2つの壮大な瀑布」

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済州島(チェジュド)は、絶景が多い島である。その美しさゆえに、多くのドラマのロケ地として選ばれてきた。青く澄んだ空と海、なだらかに連なる丘、迫力のある海岸線…そうした景観は、まるで絵画のように幻想的である。

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この島の象徴といえば、堂々たる姿でそびえ立つ漢拏山(ハルラサン)だ。標高は1950メートルで、韓国最高峰として知られている。その裾野は海へと広がり、島全体を優しく包み込んでいる。このように、済州島は漢拏山を主峰とする火山島なのである。

正房瀑布
正房瀑布には観光客がとても多い

かつて漢拏山が大きく噴火した際、島は南北に傾き、南側の海岸線が隆起したと語り継がれている。地殻のうねりが造り上げたのが、断崖絶壁が連なる南岸であり、そこに多くの滝が生まれた。中でもひときわ存在感を放つのが、正房(チョンバン)瀑布と天地淵(チョンジヨン)瀑布である。ともに南岸の中央に位置し、済州島の自然美を語る上で欠かせない絶景となっている。

正房瀑布の入口は、断崖の上という劇的な場所にある。そこから長く続く階段を下っていくと、岩と海に囲まれた幻想的な空間が広がる。右手に見える正房瀑布は、高さ23メートル、幅10メートルあまり。白い水が切り立った崖から海へと一直線に落ちていく様子は迫力満点で、世界でも珍しい「海に直接流れ込む滝」になっている。

正房瀑布
正房瀑布は「海に直接流れ込む滝」である

滝の近くでは海女たちがその日獲れたアワビやサザエの刺し身を販売する場合もあり、波音とともに味わう海の恵みは格別だ。

一方、天地淵瀑布は、西帰浦(ソギポ)港の断崖に抱かれるように、静かにたたずんでいる。奇岩の間から幾筋もの水が柔らかく広がり落ちる光景は、まるで絹を滑らせたかのように優雅である。古くから「仙女が舞い降りて沐浴をした」という伝説が語られており、神秘的な雰囲気は今もなお人々の心をときめかせている。

天地淵瀑布
優雅な天地淵瀑布

そして、滝の音に耳を澄ませていると、心の塵が洗い流されていくような感覚に包まれる。

「済州島に来て、本当に良かった」

しみじみとそう思えるに違いない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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