最近は『私たちのブルース』『サムダルリへようこそ』『おつかれさま』といった人気ドラマの舞台になっているのが済州島(チェジュド)だ。この島は、朝鮮王朝時代は流刑地であった。
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朝鮮王朝では罪が一番重い人が都から一番遠かった済州島に送られるのが一般的。『宮廷女官チャングムの誓い』でもイ・ヨンエが演じたチャングムが陰謀に巻き込まれて済州島に流罪となっていた。
そして、チャングムが医術を覚えて王宮に戻ってくるというストーリーになっていた。いわば済州島は復活の地。このドラマを見て、かつて済州島が過酷な流刑地であったことを知った人も多いことだろう。
『おつかれさま』においては、パク・ボゴムが演じたヤン・グァンシクやIUが扮したオ・エスンの子供時代が、済州島で濃厚に描かれている。このドラマの前半は1950年代から60年代であり、当時はまだ韓国全体が経済的に発展する前だった。
必然的に、孤島だった済州島も本当に貧しかった。その中で、女性が海女になって一家の暮らしを支えるという場合が、済州島ではとても多かった。
1980年代以降に韓国が経済的に発展を遂げていくと、この島は観光地として大いに脚光を浴びるようになった。済州島は本土とは違って、大きな滝やダイナミックな海岸線といった観光資源を多く持っており、一気に国際リゾート地として整備された。
特に南岸沿いの中文(チュンムン)に新羅ホテルなどの高級ホテルが続々と建ち、済州島は国際リゾート地として海外にも名前が知られるようになった。
そんな済州島のたまらない魅力の1つが豊富な魚介類。新鮮なアワビ、サザエ、ヒラメなどを存分に味わえるというのは、観光客にとっても最高の楽しみになっている。
このように、今の済州島は「歴史の島」であり、「絶景の島」であり、さらには、「美食の島」としての知名度が抜群だ。真夏になると、国内や海外から大勢の観光客がやってきて、さらに賑わってくる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
写真=済州観光協会
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