4月15日、ソウル某所でDisney+オリジナルシリーズ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』に主演した女優パク・ウンビンの合同インタビューが行われた。
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『ハイパーナイフ』は、天才医師として期待されていた主人公セオクと、彼女をどん底に追い込んだ師匠の二人の天才医師による、熾烈な対立を描いたメディカル心理サスペンス。
パク・ウンビンは劇中、かつて神経外科の天才専門医だったが医師免許を剥奪され、薬局を営みながら「シャドウドクター」として生きるチョン・セオクを熱演した。
セオクは、天才でありながら怒りを制御できず、自己中心的で衝動的に殺人まで犯す人物。視聴者にとっては理解し難いキャラクターでもある。
こうした役柄についてパク・ウンビンは「これまで演じたことのないタイプの役で、性格的にも非常に振れ幅の大きいキャラクターだった。極端な感情の起伏を表現しながらも、一人の人間として一定の一貫性は保たなければならないと思い、そこは意識して演じた。視聴者の方が理解できなくても『ああいう人もいるかも』と納得してもらえるように説得力を持たせることが、役者としての義務だと思った」と語った。
また、サイコパスの役を演じる上での懸念や視聴者との共感に対する努力について問われると、「私はサイコパスかソシオパスかと明確に線を引くことにはあまり意味を感じなかった。なので反社会性パーソナリティ障害の特徴を参考にしながら役作りをしていった」と説明。
「サイコパスと呼ばれる人物は一般的に『共感性が欠如している』とされるが、セオクは感情的に見える。そのため『サイコパスではないのでは?』という反応もあったけれど、共感性の欠如と感情がないというのは別の問題だと考えた」と述べた。
さらに、「私は一つのスペクトラムの中でこの人物を理解し、反社会性パーソナリティ障害の特徴を手がかりに多層的にキャラクターを構築していきたかった。サイコパスのように見られることを恐れるよりも、会ったことのない人物を構築する上で診断システムを活用し、自分なりに理解しようと努力した」とも語った。
また、パク・ウンビンが持つ「善良なイメージ」とのギャップについて問われると、「この役を引き受けて、視聴者の皆さんに公開する前は『応援してください』『共感してください』などとはなかなか言えなかった。悪行を犯すことは変えようのない事実だし、殺人に対して正当化するつもりもなかった。自分自身もこのキャラクターに同情することはなかった」と率直に語った。
一方で「それでも、セオクという人物を演じた女優として、彼女を『新しく出会った友人』のように捉えていた。作品を通していつも新しい友人を紹介する気持ちになる。今回は自分が持つ女優としての魅力をセオクというキャラクターと重ね合わせて表現した。結果として、私の想像以上に感情移入してくださった方もいて、本当にありがたかった」と感謝を述べた。
「そこまでの反応を期待していたわけではないが、それほどまでに楽しんでくださったおかげで、心配なくこのキャラクターを送り出せる。辛い思い出として残すのではなく、皆さんの心に無事届けられたのだと思う」と語った。
パク・ウンビンが主演した『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』は、Disney+で独占配信中。
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