【ドラマで身につく韓国カルチャー】『愛のあとにくるもの』が描いた強烈な「親の干渉」

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10月にPrime Videoで配信された『愛のあとにくるもの』は、イ・セヨンと坂口健太郎がダブル主演した注目作だった。物語は、日本に留学したホン(イ・セヨン)が潤吾(坂口健太郎)と知り合って恋に落ちるストーリーで、後の別れと5年後のソウルでの再会も描いている。

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このドラマで強烈に印象づけられたのは、ホンの母親ヨンソク(イ・イルファ)だった。彼女はホンが日本へ留学することに大反対して、親子の断裂すら招いてしまうほどだった。

せっかく娘が隣国に行って言葉や文化を学ぼうとしているのに、この母親はなぜここまで強く反対していたのだろうか。それは、韓国ではよくあることなのだ。なにしろ、子供に対する両親の干渉があまりに大きいからだ。

韓国では「親孝行をする」との意味で「両親に仕える」という言葉すら生まれているほどだ。この言葉は、「子供はいつまでも親に従属しなければならない」という関係性を端的に物語っている。

両親を大切にすることはとてもいいことだ。それが韓国社会の美徳でもある。しかし、両親の側は進学・就職・結婚という人生の節目において子供たちにあまりに干渉しすぎる傾向がある。

そういう意味でヨンソクというのは典型的な韓国の親であったかもしれない。おそらく、本当にホンが潤吾と結婚することになっていれば、母親は強烈に反対しただろう。

坂口健太郎とイ・セヨン
『愛のあとにくるもの』に主演したイ・セヨンと坂口健太郎(写真提供=OSEN)

時代の変化

実際、韓国では結婚における両親の関与がハンパではない。両親のOKが得られないために結婚の話が破綻するということも珍しくない。よく見ていると、韓国ドラマにも息子や娘が愛する人との結婚を両親に拒否されて苦悩するシーンがとても多く出てくる。

時代の変化に合わせて韓国社会が徐々に変わってきているのは確かだが、両親の世代の考え方を変えるというのは容易ではない。そのために、今も韓国では両親の承諾を得られないで結婚に踏み切れないカップルがいるし、それが相変わらずドラマの題材になっている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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