主人公を演じたチン・セヨンなどは日本でも一躍人気物となり、10月には東京でファンミーティングも開催した。
会場には下は10代、上は80代までと幅広い年齢層のファンが駆け付け、チン・セヨンはTWICEの『TT』をダンス・パフォーマンス付きで披露したという。
コ・スも12月21日に東京のめぐろパーシモンホールで、日本では9年ぶりとなるファンミーティングを開催した。『オクニョ』人気効果であることは間違いないだろうが、実は日本にはさまざまな思い出があるという。
「過去の来日経験で印象的だったことは?」と尋ねると、こんな意外な答えが返ってきた。
「仕事やプライベートで何度か日本を訪問していますが、最も忘れられないのは、リュックサックを背負って一人旅をしたことです。今から10年ちょっとぐらい前に、ジャパンレールパスを買って10日間ほど日本全国を旅行したんです。
東京から仙台、青森に行き、一度戻って夜行列車に乗って立山にも行きました。本当にたくさんの場所を訪ねました。
そこで感じたのは、日本も韓国と同じように山に囲まれた国だということ。また、どこに行っても街並みが綺麗で、とても穏やかな国だという印象も持ちました。食べ物や地域の特産品なども地域ごとに特徴があり、可愛らしく美しいものがとても多いですよね」
韓国のトップスターがバックパッカー姿で日本各地を一人旅していたというのだから驚きだ。今なら『オクニョ』人気もあって各地で人だかりが出来てパニックになってしまうだろう。
そんなコ・スも43歳。私生活では2012年に結婚し、一男一女の父でもある。俳優としてもひとりの人間としても、成熟した大人の責任感を漂わす。
「日本の是枝裕和監督の作品が好きです。監督のデビュー作である『幻の光』がとても印象的で…。そのほかにも、『誰も知らない』、『そして父になる』など、とても感銘深く鑑賞しました。是枝監督の作品から感じるのは、ヒューマニズムにあふれているということ。人に対する配慮と深くて温かいまなざしを感じます」
『オクニョ』で日本のお茶の間でも知られるようになったコ・ス。いつの日か日本のドラマや映画に出演する姿も観てみたい。
文=慎 武宏
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。
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