俳優ソンヒョクが語るドラマ『風と雲と雨』【インタビュー前編】

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NBC ユニバーサル・エンターテイメントからDVDが好評リリース中のドラマ『風と雲と雨』。

『検事プリンセス』『黄金の私の人生』『バベル~愛と復讐の螺旋(らせん)~』などラブコメからメロドラマまで多くのヒット作でファンを魅了してきた人気俳優パク・シフが、『王女の男』以来実に 9 年ぶりに時代劇に帰ってきたことで話題の作品だが、そのパク・シフと劇中で火花を散らし存在感を放っているのがソンヒョクだ。

ソンヒョクが演じるのはチェ・インギョ。壮洞キム氏のキム・ビョンウに仕え、悪事のかぎりを尽くす汚れ役を憎たらしく演じていて、ドラマにヒリヒリするような緊迫感をもたらしている。

【関連】9年ぶり時代劇のパク・シフ、『風と雲と雨』を語る

ただ、それは劇中の話でソンヒョク自身は好青年。1984年3月生まれの彼は、アイドル練習生時代を経て俳優デビュー。『百年の花嫁』『花遊記<ファユギ>』『リセット~運運命をさかのぼる1年~』など多数のドラマに出演してきた。

そんな彼が『風と雲と雨』について語ったインタビューの模様を2回にわたってお届けする。

写真提供:FNCエンタテインメント 


―本作に出演された感想を教えていただけますか?
初めての時代劇の撮影なので、ワクワクする気持ちと緊張感を持って撮影を始めた記憶があります。ユン・サンホ監督をはじめスタッフ、そして先輩後輩の俳優の皆さんに助けていただきました。私にとって次の段階へ成長できる時間だったと思います。

―演じられたチェ·インギュとはどんな人物ですか?
チェ·インギュは他人の運命を嫉妬し自分のものにしたがるキャラクターです。悪と憎悪に満ちた人物で、極端に言えば反社会的な人格障害を持った人物と言えるでしょう。

ドラマ『風と雲と雨』より(写真=© 2020 TV Chosun)

―キャスティングが決まった時の気持ちは? 
ユン・サンホ監督が方向性を明確に示してくださったので、キャラクターを作り上げる出発点では迷いませんでした。初めての時代劇とあって期待感に胸が高鳴りましたが、悪役ということで難しいだろうとも思いました。

―時代劇初出演ですが、いかがでしたか? セリフや衣装、時代劇の所作など難しい点はありましたか?
時代劇、現代劇を問わず、新しい作品を始める時には悩みますし、準備する過程が必要です。この過程こそが『ワクワクする気持ちと緊張感』なのだと思います。時代劇なので、現代劇とは違い衣装やメイクアップなどに多くの時間と労力がかかりましたが、これは実は俳優よりもスタッフの方の苦労が多いんです。この時代の衣装をすべて身につけて、またチェ·インギュは武士なので衣装や小物が特に多く、動きにくいということはありました。それに適応するのには時間がかかりましたね。

ドラマ『風と雲と雨』より。DVD-SET1、SET2 発売中/DVD-SET3 12 月3 日(金)発売/ 各14,740 円(税抜13,400 円)※DVD 好評レンタル中/発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

―チェ・インギュの存在感は素晴らしかったです。敵役でありながらもボンンリョンへの切ない愛情感情を表現されておりましたが、役作りはどのようにされましたか? 『好きなのに苦しめる』という感情が、インギュの役作りのカギでした。『好きなのに苦しめるとは、いったいどんな人物なんだろ?』と考え、結局、感情表現が苦手な人なんだと思いました。そのため、なぜ感情表現が下手なのか、幼い頃にトラウマがあったのかと、キャラクターの過去にさかのぼってアプローチしました。悪役を準備するというのは決して愉快ではありませんが、彼の持つ多彩な感情をのぞき見ることができました。(つづく)

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