時代劇で王として威厳のある演技を見せたハン・ソッキュ!

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1964年11月3日生まれの俳優ハン・ソッキュ。彼は1990年にKBSの声優22期生としてデビューし、その後1990年から1994年まで長く放送されたドラマ『われらの天国』で俳優としてデビューした。

そんな彼が出演した時代劇作品といえば、『根の深い木~世宗大王の誓い~』と『秘密の扉』である。ハン・ソッキュはいったいどんな役を演じたのだろうか。

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2011年に韓国SBSで放送された『根の深い木~世宗大王の誓い~』では、朝鮮王朝の4代王の世宗(セジョン)を演じている。

世宗は民族固有の文字である「訓民正音(フンミンジョンウム)」を創製した偉大な王だが、彼がその文字を作ったのにはどんな理由があったのだろうか。

彼が統治していた当時の朝鮮王朝で主に使われていた文字は漢字だった。しかし、この漢字を使うことができたのは官僚などの特権階級の者だけで、庶民はまったく使うことができなかった。

その様子に心を痛めた世宗が民族固有の文字の創製に取り掛かり、1443年に「訓民正音」が完成した。しかし、漢字を使うことのできた特権階級の者たちが普及を妨げていたこともあり、「訓民正音」はすぐには伝わらなかったので、公布されたのは完成から3年後の1446年だった。現在、その「訓民正音」はハングルという名称になって広く浸透している。

世宗はまさに「朝鮮王朝最高の聖君」と呼ぶにふさわしい王だと言える。

ハン・ソッキュ

王に扮したハン・ソッキュ

2014年に放送された『秘密の扉』でハン・ソッキュが扮したのは21代王の英祖(ヨンジョ)で、朝鮮王朝27人の王の中で一番長生きした王として知られている。彼はいったいどんな王だったのか。

英祖は1724年に21代王として即位して、各派閥から公平に人材を登用する蕩平策(タンピョンチェク)と呼ばれる政策を行なった。これは、彼の治世を代表する政策の1つである。

しかし、その一方で息子の思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めて餓死させるという悲劇を起こしている。後に英祖は自分のやったことを後悔した。

このように時代劇で王の有名な王の役を演じたハン・ソッキュは、今年2020年に放送された『浪漫ドクター キム・サブ2』に出演している。

俳優としてまだまだ活躍を見せるハン・ソッキュ。これからもすばらしい演技を見せてくれることだろう。

文=大地 康

♢ハン・ソッキュ プロフィール
生年月日:1964年11月3日生まれ
身長:175cm
星座:さそり座
学歴:東国大学映画演劇学科
デビュー:1990年、KBS声優22期

☆主な出演作
『われらの天国』(ドラマ、1990年~1994年)
『黎明の瞳』(ドラマ、1991年~1992年)
『パイロット』(ドラマ、1993年)
『ソウルの月』(ドラマ、1994年)
『挑戦』(ドラマ、1994年)
『ホテル』(ドラマ、1995年)
『根の深い木~世宗大王の誓い~』(ドラマ、2011年)
『秘密の扉』(ドラマ、2014年)
『浪漫ドクター キム・サブ』(ドラマ、2016年)
『WATCHER~ウォッチャー』(ドラマ、2019年)
『浪漫ドクター キム・サブ2』(ドラマ、2020年)

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