『イ・サン』主演ハン・ジミンがまさかの悪役で見せた女優魂

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ハン・ジミンといえば、日本でファンミーティングを開催するほど人気が高い女優である。特に『イ・サン』では印象的な演技でファンを多く獲得している。

その『イ・サン』でハン・ジミンが演じた役はヒロインのソンヨンだ。イ・サンと幼馴染という設定であり、後にイ・サンに愛される存在だった。そのときの愛くるしいハン・ジミンの笑顔は、日本のファンにも強烈な印象を残している。

しかし、俳優であれば誰でも多様なキャラクターを演じなければならない。ハン・ジミンも清楚な役柄ばかりというわけにはいかない。

ときには、悪役を演じなければならないときもある。そんなハン・ジミンが自ら悪役を買って出たのが映画『王の涙―イ・サンの決断―』である。

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この映画は、兵役を終えて芸能界に戻ったヒョンビンが復帰作として主演した作品だった。ヒョンビンはイ・サンこと正祖(チョンジョ)に扮していた。

その正祖の最大の政敵となっていたのが貞純(チョンスン)王后であり、演じたのがハン・ジミンだった。

ハン・ジミン

女優としての大きな賭け

貞純王后は、正祖の祖父であった英祖(ヨンジョ)の二番目の王妃となった女性だ。正祖の父であった思悼世子(サドセジャ)の餓死事件のときは、思悼世子の悪評を英祖に歪めて伝えたと言われている。

いわば、典型的な悪女だったのだ。そんな女性をハン・ジミンが演じるというのは女優としては大きな賭けだった。

特にハン・ジミンは、それまで心がまっすぐな女性を演じていたので、初の悪役は本当に意外だった。

しかし、彼女の演技はとても評判がよかった。落ちついた表情で貞純王后の陰謀を冷静に演じきり、かえって凄味が増していた。特に目の表現力が強烈だった。ハン・ジミンは明らかに『王の涙―イ・サンの決断―』によって演技の幅を広げたのである。

彼女はこうして女優としての評価を大いに高めた。その後は自信を持って様々な役に取り組むことができただろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

♢ハン・ジミン プロフィール
生年月日:1982年11月5日生まれ
身長:160cm
星座:さそり座
出身校:ソウル女子大学人間開発学部社会事業科
デビュー:1999年<neverstop>CM

☆主な出演作
『オールイン 運命の愛』(ドラマ、2003年)
『宮廷女官 チャングムの誓い』(ドラマ、2003年~2004年)
『偉大な遺産』(ドラマ、2006年)
『イ・サン』(ドラマ、2007年~2008年)
『カインとアベル』(ドラマ、2009年)
『屋根部屋のプリンス』(ドラマ、2012年)
『知ってるワイフ』(ドラマ、2018年)
『ある春の夜に』(ドラマ、2019年)
『まぶしくて-私たちの輝く時間-』(ドラマ、2019年)

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