ドラマ『太陽の末裔』が韓国はもちろん、中国でも大ヒットとなり、韓国俳優の代表格となったソン・ジュンギ。
もともと爽やかなイケメンだったが兵役を終えたことで、男らしさまで身につけたと評判だ。
そんなソン・ジュンギが一躍、脚光を浴びた作品が『トキメキ☆成均館スキャンダル』だ。今振り返れば『成均館スキャンダル』は、伝説的な作品だったといえるかもしれない。
出演したソン・ジュンギはもちろん、ユ・アイン、パク・ユチョンも同作以降、数多くのドラマや映画に出演して、人気俳優へと上り詰めているからだ。
すでに韓国放送から10年近くの歳月が経過したが、今でも彼らの活躍ぶりから「『成均館スキャンダル』、二度と見られない超豪華キャスティング」などという記事が掲載されるほどである。
そんな伝説的な作品でソン・ジュンギが演じたのは、成均館に通う学生でありながら、プレイボーイの一面を持つク・ヨンハ。派手な衣装に身を包み、無類の女好きだが、鋭い観察力と聡明さを持った青年だった。
決めゼリフは「オレはク・ヨンハだ」。あまりのハマり役に、多くの女性視聴者を虜にした。
ソン・ジュンギはク・ヨンハ役について、こんな話をしたことがある。
「最初はク・ヨンハのキャラクターを掴むのがとても難しかった。自分の演技力でどこまで表現できるのかも自信がありませんでした。映画『チョン・ウチ時空導士』のカン・ドンウォンや同性愛を扱った映画を見ながら、キャラクターを研究したんです」
また、作中でク・ヨンハが見せるウインクもソン・ジュンギのアドリブによるものだとか。
「もともとウインクは台本にありませんでした。アドリブでやったのですが、意外に反応が良くて。真剣なときにするウインクなども開発していったんです」
演技に貪欲なソン・ジュンギらしい努力や工夫だろう。彼は『成均館スキャンダル』を特別な作品の一つだと明かしたこともある。
「『成均館スキャンダル』『根の深い木』など僕が携わってきた作品たちが、俳優ソン・ジュンギに大きなきっかけを与えてくれたと思う」
それにしてもソン・ジュンギの演技に対する貪欲さは何がベースになっているのだろうか。理由のひとつに過ぎないかもしれないが、先輩俳優の影響が大きいという。
「映画『霜花店』に主人公として出演されたチョ・インソンさんが、すべてのスタッフの名前まで覚えているのを見て、俳優としての資質を学びました」
他にも、映画『ボクとマウミの物語』で共演したソン・ドンイルからは、アドリブも計算された演技のひとつであると学んだという。
ソン・ジュンギは共演者から俳優に必要なマインドや技術を日々学び、成長し続けているのだ。
そうした努力を重ねながら、ますます活動の幅を広げていきそうなソン・ジュンギ。彼の原点ともいえる『成均館スキャンダル』は、絶対に観ておくべき作品だろう。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
ソン・ジュンギ プロフィール
生年月日:1985年9月19日
身長:178cm
デビュー年:2008年
出身校:成均館大学 経営学科
☆主な出演作
『霜花店』(映画、2008年)
『クリスマスに雪は降るの?』(ドラマ、2009年)
『トキメキ☆成均館スキャンダル』(ドラマ、2010年)
『私のオオカミ少年』(映画、2012年)
『優しい男』(ドラマ、2013年)
『太陽の末裔』(ドラマ、2016年)
『軍艦島』(映画、2017年)
『アスダル年代記』(ドラマ、2019年)
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