3回に分けて紹介してきたパク・シフの発言も、今回の後編で最期を迎える。果たして、最後にはどんな言葉を話しているのか。
8.「男らしさに弱いみたいです」
パク・シフのファンの間では周知の事実だけれど、彼はキスシーンが本当に上手! これまでさまざまなドラマでキスシーンを演じてきたが、中でも「逆転の女王」でテヒ(キム・ナムジュ)にヨンシク(パク・シフ)が強引に迫るシーンは圧巻。
年上の女性に対してもグイグイ引っ張ろうとする男らしさにメロメロになった女性も多かったのでは?
そして、テヒが迫りくるヨンシクに怒って顔を叩こうとすると、その手を受け止めてからのキスは強引だけど自分の気持ちを正直に伝えようとしていた。まさに名場面だが、韓国では“迫力キス”という名前まで付けられたほど人気が高いシーンだった。
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パク・シフもこのキスシーンについて聞かれて「キム・ナムジュさんも男らしさに弱いみたいです」と得意がってみせた。ちなみに、「このときの撮影で何を思っていた?」と聞かれたパク・シフは「いつになったら実戦ができるのかなあと考えていました」とトボけた回答をしていた。
9. 「ごはんを食べず、バナナとサツマイモを撮影現場に持って行って食べていました」
『王女の男』の撮影に臨んだパク・シフ。すでにモムチャン(体格抜群)というイメージができあがっていた。
ファンも彼のモムチャン・シーンを楽しみにしていたから、本人の責任も重大。これまでの経験上、撮影をしながら身体を作るのは無理だと悟ったのか、このときは撮影に入る2、3週間前からごはんを食べず、さらには撮影中もバナナとサツマイモを持って行き、空腹を紛らわせていたとか。同じ現場でごはんを食べるスタッフをうらめしげに眺めるパク・シフの表情が目に浮かぶよう……。
しかし、その甲斐あって『王女の男』でもまた見事な肉体美を披露。特に今回はスンユが武芸の達人という設定のため、説得力のある筋肉が必須だった。そんな難題にも見事に応え、すばらしいモムチャン・シーンの数々を見せてくれたパク・シフ。
本人は「照明のおかげで、身体が実物より大きく見えてカッコよく映ってた」と謙遜していたけれど、韓国俳優の中でもピカイチの肉体美はこれからもパク・シフのトレードマークとなるに違いない。
ちなみに、パク・シフ自身も幼い頃からスポーツが大好きだったそうだ。実弟が元プロ野球選手ということもあり、体格がいいのは血筋なのかも。
10.「乗馬のシーンで思い出すのは、セリョンの悲鳴だけです(笑)」
時代劇に乗馬シーンはつきものだけど、パク・シフの乗馬テクニックはなかなかのもの。数年前から乗馬を習い、馬に乗ることには慣れていたそうで、朝鮮王朝時代の大仰な衣装を身につけながら馬に乗るのもサマになっていた。
さらには、ムン・チェウォン演じるセリョンを乗せて2人で馬に乗るシーンも多かったが、難なくこなしていた。
しかし、パク・シフに何の問題もなかったとはいえ、ムン・チェウォンは乗馬が初めて。セリョンは馬が大好きな女の子のため何度も馬に乗るシーンがあったが、パク・シフは「そのたびに悲鳴が聞こえてきた」と笑いながら話した。
そのパク・シフのとなりで声を震わせながら「でも、本当に怖かったんです……」とつぶやくムン・チェウォンがいじらしい。恐怖心を押さえて演技した女優魂にあらためて拍手を送りたい。
パク・シフの発言は魅惑的なものだけでなく、ユーモアを含んだものもある。その辺も含めてパク・シフの魅力なのだろう。
そんな彼は、今年の8月に日本で初放送となる『風と雲と雨』という時代劇に出演することが決まっている。果たして、パク・シフはどんな演技を見せてくれるのか。
文=大地 康
♢パク・シフ プロフィール
生年月日:1978年4月3日生まれ
身長:182cm
デビュー:2005年KBSドラマ『快傑春香』
出身校:漢陽大学演劇映画科
☆主な出演作
『怪傑春香』(ドラマ、2005年)
『君はどの星から来たの』(ドラマ、2006年)
『完璧な恋人に出会う方法』(ドラマ、2007年)
『イルジメ(一枝梅)』(ドラマ、2008年)
『家紋の栄光』(ドラマ、2008年)
『検事プリンセス』(ドラマ、2010年)
『逆転の女王』(ドラマ、2011年)
『王女の男』(ドラマ、2011年)
『清潭洞<チョンダムドン>アリス』(ドラマ、2012年)
『名もなき英雄<ヒーロー>』(ドラマ、2016年)
『黄金の私の人生』(ドラマ、2017年)
『ラブリー・スター・ラブリー』 (ドラマ、2018年)
『バベル』(ドラマ、2019年)
『風と雲と雨』(ドラマ、2020年)
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