三国統一を果たした新羅の第29代王・武烈王ことキム・チュンュを描いた最新超大作。しかも、主演したのは“時代劇王”チェ・スジョン。
脚本は『女人天下』のユ・ドンユン、演出は『千秋太后』のシン・チャンソクと、まさに韓流時代劇の大御所たちが集結して大きな話題になった。『大王の夢』は、とにかくそのスケールの大きさに驚かされる。
三国統一の偉業を果たした当時の新羅を再現するために、慶州の『新羅ミレニアムパーク』内に作ったオープンセット場の建設だけで80億ウォン(約8億円)。
さらに200名を超える出演者、時代劇では珍しい水中撮影や特撮などの特殊撮影を果敢に導入し、その制作費はなんと約200億ウォン(約20億円)にもなったという。
制作したKBSの関係者も、「もともと大河ドラマは制作規模が大きくなるが、『大王の夢』は近年稀に見る超大作。収益論理を重んじれば制作そのものが難しい。
ただ、時代劇は中高年の視聴者たちが好むプログラムであり、大河ドラマは局のカラーを打ち出すものだけに惜しむことはなかった」と語っている。
とりわけ圧巻なのが、リアリティあふれ迫力ある戦闘シーンの数々だ。新羅と高句麗が雌雄を決する“黄山伐の戦い”は、ブロックバスター(大作)映画顔負けのビッグスケール。韓流時代劇ドラマの凄さを垣間見ることができる。
時代背景は新羅、百済、高句麗が覇権を争っていた三国時代。新羅の貴族キム・ユシンは、花郎(国を背負う青年エリート集団)になるため都ソラボルへ行き、王家の青年キム・チュンチュの家で暮らすことになる。
ある日、ユシンは命を狙われたチュンチュを救出。以来、二人は固い友情の絆を結ぶ。国力が低下した新羅の再興と“三韓統一”の夢に邁進。時の王、善徳女王を献身的に支えるが、新羅の権力を掌握しようとたくらむ勢力と激しく対立しはじめる……。
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