チュモンの孫の悲しき運命と王への道のりを描いた『風の国』【名作劇場】

このエントリーをはてなブックマークに追加

高句麗(コグリョ)の初代王である朱蒙(チュモン)の死後、高句麗がどのような激動の時代を経たかを描いた作品が『風の国』だ。

ドラマの主人公は高句麗3代王・大武神王(テムシンワン)で、朱蒙の孫にあたる人物ムヒュル。それをドラマ『朱蒙』で主人公を演じたソン・イルグクが演じる。

もともと『風の国』は、韓国で100万部以上も売れた同名のベストセラー漫画が原作だ。1995年にはオンラインゲームが制作され、2004年には小説がベストセラーにもなった。

そんな人気を受けて、2008年9月についにドラマ化されたわけだが、中国で45日間もかけて撮影を行ったほか、エキストラ1500人、馬800頭という大規模な戦争シーンも撮影している。

監督は、『海神(ヘシン)』のキム・イルス監督、脚本は『朱蒙』のチョン・ジノクが手掛けた。

また、ヒロインのヨン役を演じているチェ・ジョンウォン(ドラマ『オールイン』など)、カリスマ的な演技が光るチョン・ジニョン(映画『王の男』)、ミュージカルやドラマ、映画で活躍するパク・コニョン(映画『ダンサーの純情』)などの演技派俳優たちが脇を固めることで、ドラマの完成度を高めた。

ドラマ『風の国』(Licensed by KBS Media Ltd. ©2008 KBS Media All rights reserved.)

【あらすじ】捨てられた王子が“戦いの神”と呼ばれるまで

チュモンが建国した高句麗を引き継いだのが第2代のユリ王(チョン・ジニョン)。そのユリ王と対立していた扶余の王テソ(ハン・ジニ)は高句麗侵略を企てていた。

そんななか、ユリ王の息子であるムヒュル(ソン・イルグク)が生まれが、「子は国を滅ぼす運命にある」と神託される。だが、ユリ王は自分の子どもを殺すことはできず、ヘミョン太子(イ・ジョンウォン)に預ける。

すくすくと成長したムヒュルは、ヘミョン太子に憧れ兵士となるが、ある事件を境にユリ王に憎悪を抱くことになる。そして扶余の暗殺部隊「黒影」の一員となり、そこで出会った扶余の王子トジン(パク・コニョン)と友情を深めるようになる。

トジンは扶余の姫であるヨン(チェ・ジョンウォン)のことが気になっていたが、ヨンはムヒュルに恋心を寄せていた。

一方、ムヒュルは扶余のテソ王から、ユリ王の暗殺を許可されて高句麗に潜入する。そこでムヒュルはユリ王を殺そうとするが…。のちに、ムヒュルがすべての真相を知ったあと、時代は大きく揺れ動いていく。

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事