誰かに教えたくなる韓ドラ登場「ご当地グルメ」6選のウンチク話

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大阪はたこ焼き、福岡はとんこつラーメン、北海道はジンギスカンというように、韓国の地方都市にもそれぞれ「ご当地グルメ」が存在する。

今でこそ、いろいろな種類の韓国料理が日本でも食べられるようになってきたが、韓国ご当地グルメに出会うチャンスはなかなかないだろう。そこで今回は、地方都市へ旅行に行った際にぜひ食べてほしい料理を紹介していきたいと思う。

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①春川:タッカルビ

日本の韓流ブームの火付け役となったドラマ『冬のソナタ』のロケ地として広く知られている、江原道(カンウォンド)の春川(チュンチョン)。
 
その春川が発祥の地と言われているのが、「タッカルビ(鶏カルビ)」。もともと炭火で焼いた鶏肉料理がはじまりだが、1970年代に「鶏プルコギ」を出す店が人気を集め、次第に「タッカルビ」と呼ばれるようになったと言われている。

タッカルビ

次第に鉄板で焼くスタイルが主流になり、骨なしのもも肉や野菜を使うように。今のカタチになるまで多くの進化を経てきた名物料理だ。

春川明洞タッカルビ通りなど、専門店が並ぶ通りもある。日本で「チーズタッカルビ」の人気が爆発したのも記憶に新しい。

②釜山:ナッコプセ

テジクッパ(豚肉クッパ)やミルミョンなど、有名なご当地グルメがたくさんある釜山。私が今回おすすめしたいのが、たことホルモン、そしてエビが入っている釜山の郷土料理「ナッコプセ」。名前は、それぞれ韓国語の「ナクチ(たこ)」「コプチャン(ホルモン)」「セウ(エビ)」の頭文字をとって、メニュー名が名付けられている。

ナッコプセ

たこ・エビの魚介の旨味とコプチャンから出てくる美味しい脂、そしてそれらに絡まる甘辛なソース。数か月ほど前に、新大久保に2025年2月にオープンしたナッコプセ専門店「サウィ食堂」へ友人と一緒に行ってきたが、最初の一口を口に入れた瞬間からにやけが止まらないほど美味しかった。

日本のドラマ『孤独のグルメ』でも紹介されたメニュー。これから日本でも人気が出るメニューの予感……!

(画像=『孤独のグルメ』韓国放送画面キャプチャー)


③全州:全州ビビンバ(チョンジュビビンバ)

2025年に放送された韓国ドラマ『隠し味にはロマンス』の舞台でもある全羅北道の全州。三国時代には後百済の都として栄えた場所だ。現在も、韓国式伝統家屋の韓屋(ハノク)が並ぶ全州韓屋村(ハノクマウル)など、古き良き韓国の街並みが残っている。

そんな全州の郷土料理として広く知られているのが「全州ビビンバ」。朝鮮王朝時代は三大料理の1つだったともいわれている。山野菜のナムルや肉など30種類以上の食材を使っており、彩りはもちろんヘルシーで栄養価の高い料理だ。

全州ピビンバ

日本ではビビンバといえば、石焼きビビンバをまず思い浮かべる方が多いと思うが、全州ビビンバはもともと熱した真鍮に盛られていたもの。全州に行ったらぜひ本場の味を食べてみてほしい!


④京畿道(キョンギド)の議政府(ウィジョンブ):プデチゲ

Highlightのユン・ドゥジュンが主演を務めるドラマ『ゴハンいこうよ』シリーズ。韓国版の『孤独のグルメ』ともいわれている。そのストーリーのなかで登場するのが「プデチゲ」だ。

プデチゲを食べているシーンで出てくる『フィジョン食堂』は、ソウルの汝矣島に実在するお店。場所はなかなかディープなところにあるそうなので、地元の雰囲気を感じたい韓国旅行の玄人さんにぴったりかもしれない。

プデチゲ

現在は、韓国のどの場所でも食べられるメジャーな料理となったプデチゲだが、もともとは大規模な米軍基地があった京畿道議政府で作られはじめたといわれている。

朝鮮戦争後の1960年代から議政府第一市場周辺には、プデチゲ専門店が次々とオープン。そして「プデチゲ通り」が誕生し、2008年には市が大型のアーチ看板を設置した。
 

⑤統営(トンヨン):忠武キンパ(チュンムキンパ)

釜山から、車で約2時間ほど南西のところにある港町の「統営」。キンパといえば、いろんな具を詰めて巻き簾でくるくる巻くのが定番のスタイルという認識の方が多いのではないだろうか?しかし、統営で有名な「忠武キンパ」は一味違う。

具を入れずに白ご飯だけを海苔で巻いた、ミニサイズのシンプルなキンパプ。大根のキムチやイカの和え物を添えて食べるのが特徴だ。1950年代、漁師たちが暑い日でも傷まないようにと具を抜いたのがはじまりだといわれている。

忠武キムパ

名前の由来は、かつて「忠武市」と呼ばれていた統営市にちなんでつけられたのだそう。現在は、統営の名物料理として観光客にも人気。港町・江口岸(カングアン)周辺には専門店が並んでいる。


⑥大邱(テグ):チムカルビ

韓国南東部に位置する盆地の大邱で愛されているのが「チムカルビ」。牛肉をじっくり煮込み、ニンニク・唐辛子・しょうがでピリッとスパイシーに仕上げた煮込み料理だ。

チムカルビ

辛い味つけの「カルビチム」とは異なり「激辛カルビ」と呼ばれるほど辛く、韓国内でも屈指の暑さを誇る大邱では夏バテ対策に食べる方も多いそう。私も大邱留学中に何度か食べたことがあるが意外と(?)しっかり舌にくる辛さだったことを覚えている。

文=豊田 祥子

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