俳優キム・ジフンが、ドラマ『鬼宮(ききゅう)』の放送終了に際してインタビューに応じ、共演したユク・ソンジェへの称賛を惜しまなかった。
キム・ジフンは「撮影中は本当に長く感じられ、体力的にも大変だったが、放送が始まるとあっという間に過ぎ去って少し寂しい。大変だった分、視聴者に愛してもらえてやりがいを感じたし、視聴率も好調でとても感謝している」と、素直な心境を明かした。
キム・ジフンは本作で、正義感に満ちた君主であり、息子を深く愛する父、そしてひとりの女性に純愛を貫く王イ・ジョンを演じ、その複雑な人物像を深みある演技で表現。
2009年の『千秋太后』以来16年ぶりとなる時代劇出演であり、自身初の「王役」に挑戦した作品としても注目された。
また、制作発表会でも話題に上った“筋肉痛”については、「ようやく回復してきた。深刻なケガではなかったけれど、撮影スケジュールの終盤に“八尺鬼”の怒りを爆発させるシーンがあって、疲れがピークの状態だった。本番では一瞬でも、数時間にわたって何十回も繰り返し撮影するので、体にかなり負担がかかる。筋肉が無理していたようだ」と当時の状況を振り返った。
『鬼宮』は、5カ国のNetflixで1位を獲得したほか、韓国でも週末ドラマ の視聴率1位を記録するなど、高い人気を博した。
反響を実感しているかという質問には、「道を歩いていて『ファンです』というよりも、『鬼宮、楽しく観てます』と声をかけてもらうことが多くて、視聴者に届いているんだなと感じている」と語った。
現在のドラマ環境についても「昔に比べて地上波ドラマの視聴率は落ちていて、リアルタイムで観る人も少なくなっている。そんな中でも多くの方が観てくれたことに感謝している。今は何が起こるか予測できない時代。だからこそ悔いの残らないように全力を尽くした」と、誠実な姿勢をにじませた。
共演したユク・ソンジェについては、称賛を惜しまなかった。
「本当に上手い。特に“カンチョリ”のキャラクターになったときの魅力が際立っていた。コミカルな場面を生かすセンスも抜群で、歌も上手いけれど、演技も本当にうまいなと感じた」
王と悪神、愛と戦いが交錯する物語の中で、強い存在感を放ったキム・ジフン。今後の活躍にも注目が集まりそうだ。
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