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俳優なのに出版社の社長!韓国で好感度爆上がり中「パク・ジョンミン」の魅力

2025年12月22日 俳優名鑑 #俳優 #豊田祥子
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2025年の青龍映画賞祝賀公演として行われたファサの『Good Goodbye』ステージ。10月に発売されたこの曲だが、そのMVに友情出演したのが俳優のパク・ジョンミンだ。客席に座り、口元に手を添えなんだかそわそわしている彼。そこからそっと立ち上がり、MVと同じように赤い靴を持ちながらステージのほうへ向かっていく。

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今か今かとタイミングを狙っているパク・ジョンミン。曲がクライマックスに差し掛かり二人は合流。一緒に踊りながら、最後は「Good Goodbye」と歌って、締めくくった。「靴を持って行って」と叫んでいたのもユーモア溢れる彼らしい。

(画像=KBS)

ネットでは「待っているときの横顔がセクシーすぎる」「メロい」と、沼にハマっていく人が続出しているようだ。YouTuberやSNSクリエイター、芸能人でパロディをしている人も多く、まさに韓国ではシンドローム級の人気。例にもれず私のSNSのアルゴリズムにもしっかりとのっている。そこで今回は、日本でのネクストブレイク韓国俳優といっても過言ではない彼について深堀りしてみようと思う。

キーワード①俳優・映画

シリアスな役柄からコミカルな演技まで自在に演じ分ける彼は近い将来、甘く切ないロマンス作品で新たな魅力を開花させる可能性も秘めている俳優だ。

幅広い演技力を持つパク・ジョンミンは1987年3月24日生まれ。高麗大学校に進学するも自主退学し、韓国芸術総合学校映像院映画科へ進学。その後、演技への強い関心から同校の演技科へ転科し、劇団活動を経て本格的に俳優の道へと進んだ。

2011年、ユン・ソンヒョン監督による映画『BLEAK NIGHT 番人』で長編映画デビューを果たす。その後は映画、ドラマ、舞台とジャンルを問わず活躍の場を広げ、「努力する天才」というニックネームが示す通り、着実にキャリアを積み重ねていった。重厚な中年俳優たちが存在感を放つ韓国映画界において、彼は次世代を担う俳優の一人として注目を集めている。ここで簡単に彼の代表出演作品を紹介する。

『地獄が呼んでいる』(Netflix独占配信、監督:ヨン・サンホ)

明るさと影を併せ持つ演技が見事に噛み合っていた本作品。新真理会が勢力を拡大し、警察やマスコミまでもがその顔色をうかがうようになった現状に強い疑問と不満を抱くテレビ番組プロデューサー・ヨンジェを演じている。

『ただ悪より救いたまえ』(映画、監督:ホン・ウォンチャン)

東京での最後の任務を終え、引退するはずだった暗殺者・インナム。しかし、かつての恋人がバンコクで殺害され、さらに別れた後に生まれた自分の娘が行方不明になったと知らされる。真実を追うためバンコクへ向かったインナムは、関係者を次々と追い詰め、容赦ない手段で娘の行方を突き止めていく。このストーリーの中でキーパーソンになるドラァグクイーンの「ユイ」を彼が演じている。

『ただ悪より救いたまえ』より

『空と風と星の詩人 尹東柱(ユンドンジュ)の生涯』(映画、監督:イ・ジュニク)

イ・ジュニク監督がモノクロ映像で映画化した意欲作。本作は、激動の時代を生きた尹東柱(ユンドンジュ)の青春を、同い年の従兄弟であり独立運動家の宋夢奎(ソン・モンギュ)との交流を軸に描き出す。このソン・モンギュ役を演じたのがパク・ジョンミン。芯の強さと揺るぎない信念を宿した独立運動家像を繊細かつ力強く体現し、彼にとって「代表作」と呼ぶにふさわしい存在感を刻み込んでいる。自身の俳優人生の中で、大きな存在となった映画であるとK-BOOKフェスティバルでも語っていた。

『ハルビン』(映画、監督ウ・ミンホ)

1909年10月、中国・ハルビンで起きた歴史的事件をもとに描かれた作品。祖国独立のために命を懸けて行動する男たちと、それを阻止しようとする勢力の攻防を描いたサスペンス・アクション大作だ。激動の時代を背景にした緊迫感あふれるストーリーが展開される。緊張と疑念が渦巻く追跡劇の中で、パク・ジョンミンは大韓義軍の作戦参謀ウ・ドクスン役を演じ、物語に知性と重厚感を与えている。

『ハルビン』より(写真= CJ ENM)

『密輸 1970』(映画、監督:リュ・スンワン)

1970年代、韓国の沖合で密輸犯罪が横行していたという史実をもとに描かれる本作は、海を舞台にした海洋クライムアクション。この物語でパク・ジョンミンは、密輸に手を染める海女たちに関わるヤクザ、チャン・ドリを演じる。どこか憎めない存在感で物語にアクセントを加えている。

『密輸 1970』より(写真=NEXT ENTERTAINMENT WORLD)

キーワード②出版社

俳優業を2024年から約1年間休止し、以前から手がけてきた出版社「MUZE(無題)」の経営に専念していた2025年。父親が視覚障害者であることをきっかけに、紙の書籍に先駆けてオーディオブック(聴く小説)を先行出版し、大きな注目を集めていた。オーディオブックの収録には親しい俳優仲間たちが参加。コメディアンのチェ・ヤンラクをはじめ、女優のヨム・ジョンア、俳優のファン・ジョンミンらが声の出演を務め、作品に豊かな表情と息吹を与えている。

(画像=YouTube)

また2025年には出版社の代表として日本に初来日し、K-BOOKフェスティバルのイベントとして東京・神保町シアターでのトークイベントも行った。ユーモアたっぷりのトークを展開。最後には「また日本に来られるように頑張ります」と笑顔で約束したという。これから日本でも彼の名前が広く知られていくといいなと影ながら応援している。

(文=豊田 祥子)

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