パク・ソンフンの代役として韓国tvNドラマ『暴君のシェフ』に投入されたが、その演技は完璧そのものであった。イ・チェミンは同作を無事に完走し、自らの名前を大衆の記憶に深く刻み込んだ。
最終回を迎えた『暴君のシェフ』では、イ・チェミン演じる王イ・ホンが、インジュ大王大妃(演者ソ・イスク)を死に至らせたという冤罪まで背負いながらも、未来を守るため宮中に戻り、謀反を企んだ弟・チェサン大君(演者チェ・グィファ)と最後の対決を繰り広げた。
廃位され流刑の身となりながらも、彼に命を狙われ、さらにヨン・ジヨン(演者イム・ユナ)を人質に取られたイ・ホンは壮絶な死闘を展開する。
すべてを失った彼は、ジヨンが死と同時に現代へ戻ったことを悟り、自らも命を落としたかに見えた。
しかし奇跡的に再び時間を超え、ジヨンと再会。初めて出会ったときにジヨンが作ってくれた“ファンセバン“を差し出し、2人の新しい始まりを予感させるハッピーエンドで幕を閉じた。
イ・チェミンは『暴君のシェフ』を通じて初回からキャラクターに完全に溶け込み、毎話ごとに新たな顔を披露。名実ともに自身の存在を世に知らしめた。
“ロコの原石”と呼ばれ、可能性とともに鮮やかな成長を証明。国内のみならず海外の視聴者からは“王様”という愛称で親しまれ、グローバルファンダムをも魅了した。
鋭い眼差しと力強い発声、安定したトーンで暴君イ・ホンのカリスマを体現し、初の時代劇挑戦ながら完成度の高い演技で熱い好評を得た。
また彼は、母の死によって暴君へと転落せざるを得なかった複雑な内面を繊細に描き出した。真実を追い求める過程での苦悩や葛藤を説得力をもって表現し、愛する女性の前では切ない眼差しと感情を惜しみなく注いだ。
物語の後半に進むにつれ、激しいアクションとロマンスを兼ね備え、視聴者の没入感を極大化させた。
さらに登場人物たちとの多彩なケミストリーはもちろん、料理の場面では真心こもる表情で躍動感を吹き込み、ひとつひとつのシーンに重みを与えた。
トキメキと感動、そして笑いまでをすべて網羅し、イ・ホンというキャラクターを最もイ・ホンらしく完成させたイ・チェミンは、あらゆる面で完璧な成果を導いた。
確かな演技力と明確な成長で毎回大きな反響を呼んだイ・チェミンは、所属事務所Baroエンターテインメントを通じて終演の感想を次のように伝えた。
「寒い冬から暑い夏まで、仲間と共に汗を流しながら撮影した私たちのドラマが、多くの愛と関心をいただきつつ無事に終えることができ、本当に幸せであり、感謝の気持ちでいっぱいである。視聴者の皆様に、時には笑いやときめきを、また時には温かさや感動を届け、深い余韻を残す作品として記憶されることを願っている。すでに私にとっては意味深い作品として心に刻まれている。未熟な私に学びと成長、そして幸福を与えてくれた大切な時間であり、その余韻はいまも残り、これからの私に大きな原動力となるであろう。これからも良い作品と演技で恩返しできる俳優になるよう努力を続けていくつもりなので、どうか見守っていただきたい。改めて、私たちのドラマを視聴してくださったすべての方々に心から感謝する」
(記事提供=OSEN)
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