Netflix『告白ヒストリー』の見どころ紹介、誰もが共感する青春の痛みとときめき

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Netflixで配信中の映画『告白ヒストリー』は、誰もが一度は経験した“青春の痛み”と“甘酸っぱいときめき”を鮮やかに映し出す作品である。舞台は1998年。当時の空気をそのまま切り取ったかのような映像の中で、パク・セリ(演者シン・ウンス)が抱える等身大の悩みと、初恋に挑む勇気が生き生きと描かれている。

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セリは校内一の人気者キム・ヒョン(演者チャ・ウミン)に片思いをしているが、告白のたびに失敗し続けてきた。

原因のひとつは、父から受け継いだ天然パーマ。鏡に映る髪を何とかしたいと奮闘する姿は、外見に悩む思春期の少女そのものであり、多くの観客が共感を覚えるだろう。

そんな彼女の前に現れるのが、ソウルから転校してきたハン・ユンソク(演者コンミョン)である。偶然の出会いをきっかけに、セリの告白作戦は思わぬ方向へと展開していく。

セリの仲間であり、時に作戦の協力者となるペク・ソンレ(演者ユン・サンヒョン)、そしてライバルでありながら不思議な友情を育むコ・インジョン(演者カン・ミナ)など、個性的なキャラクターが物語を彩る。

彼らの存在が物語を一層豊かにし、ただの恋愛映画ではなく、友情や自分自身との葛藤を描く青春群像劇へと昇華させている。

『告白ヒストリー』
(写真=Netflix)

シン・ウンスの新たな代表作

本作最大の見どころの1つは、シン・ウンスの輝きである。デビュー以来、さまざまなジャンルで繊細かつ大胆な演技を積み重ねてきた彼女は、今回“最も自分に近い役”と語るパク・セリを通じて、これまで以上に自然体の魅力を発揮している。

コミカルな場面では等身大の可愛らしさを、切ない瞬間では観客の胸を締め付けるほどの真実味を見せ、まるで実際の10代の少女を目撃しているかのような感覚を与える。

監督は、細部まで1990年代の時代感覚を再現しながら、普遍的な青春のきらめきを表現することに成功している。

カセットテープや制服、当時の街並みがノスタルジックな雰囲気を醸し出しつつ、登場人物たちの感情は時代を超えて共鳴する。特に、勇気を出して一歩踏み出す瞬間の描写は、世代を問わず胸を熱くさせるだろう。

『告白ヒストリー』は、単なる恋愛映画にとどまらない。自己嫌悪や劣等感を抱きながらも、一歩を踏み出そうとする若者の姿を鮮やかに描き出す青春の物語である。

シン・ウンスを中心に、コンミョンら若手俳優陣が織りなすフレッシュな演技の化学反応は必見だ。観る者は、かつての自分の青春を思い出し、心の奥に眠る「告白したい気持ち」を再び呼び覚まされるに違いない。

青春の輝きとともに、シン・ウンスという女優の新たな代表作が誕生した。その未来への期待感も含めて、『告白ヒストリー』は今こそ観るべき作品である。

文=大地 康

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