韓国tvNの土・日曜日のドラマ枠が活気を帯びつつある。イム・ユナ(少女時代)とイ・チェミンの活躍が大きい。
8月23日より放送開始となった『暴君のシェフ』(Netflixで配信中)は、首都圏平均5.1%・最高6.7%、全国平均4.9%・最高6.8%の視聴率を記録。
ケーブルおよび総合編成チャンネルで同時間帯1位を獲得しただけでなく、tvNのメインターゲット層である20~49歳男女の視聴率では、首都圏基準で地上波を含む全チャンネル同時間帯1位を占めた。
特筆すべきは、『暴君のシェフ』が2025年に放送されたtvN土日ドラマのうち、初回視聴率1位を飾ったことだ。
今年1月以降にスタートした同枠ドラマの初回視聴率は、『星がウワサするから』3.3%、『ジャガイモ研究所』1.7%、『いつかは賢いレジデント生活』3.7%、『未知のソウル』3.6%、『瑞草洞<ソチョドン>』4.6%にとどまっていた。
そのなかで『暴君のシェフ』が記録した4.9%は、土日ドラマ枠の復活を告げる象徴的な数字となった。
昨年は『涙の女王』や『ジョンヒョン:スター誕生』がシンドローム級の人気を博し、『卒業』『となりのMr.パーフェクト』『愛は一本橋で』なども健闘したが、今年1月の『星がウワサするから』が1%台に沈んで以降、tvN土日ドラマの看板は色あせ、地上波を越える“ウェルメイドなドラマ”が売りだった「新・ドラマ王国」tvNの面目は丸つぶれだった。
しかし、ようやく空気が変わってきた。『暴君のシェフ』が初回から好調なスタートを切ったためだ。
同作は、絶頂期に過去へタイムスリップしたシェフが、最悪の暴君でありながら絶対的な味覚を持つ王に出会い、繰り広げられるサバイバル・ファンタジー・ラブコメディ。
『星から来たあなた』『根の深い木 -世宗大王の誓い-』などを手がけたチャン・テユ監督の最新作である。
キャスト陣も強力だ。運命のようにキャスティングされたイム・ユナと、遅れて合流しながらも乗馬・料理・弓術を猛スピードで習得したイ・チェミンが、初回から抜群の相性で視聴者を惹きつけた。
さらに、カン・ハンナ、チェ・ギファ、ソ・イスク、オ・ウィシクといった幅広い世代に愛される俳優陣が勢ぞろいし、物語に厚みを加えている。
絶好のスタートを切った『暴君のシェフ』が、tvN土日ドラマ史にどのような足跡を残すのか、視聴者の期待が高まっている。
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