パク・ボゴムは「韓国芸能界の良心」とも言える存在だ。本当に、手本にしたい好人物である。そんな彼が主演する『グッドボーイ』は、韓国JTBCで5月31日から放送される。日本でもPrime Video(プライムビデオ)で配信される予定になっている。このドラマでは、パク・ボゴムの颯爽とした大活躍が見られることだろう。
【関連】『グッドボーイ』で覚醒、パク・ボゴムの鋭すぎる眼差しが暴く無秩序な世界の真実
このように注目されているパク・ボゴムだが、彼の人生は決して平坦ではなかった。むしろ、苦しいときのほうが多かった。
小学生のときには、最愛の母を失った。その喪失は、柔らかな心に深い悲しみの影を落とした。まだ幼い彼にとって、母の不在は冷たい風のように日々を吹き抜けていった。
中学生になると、今度は父が事業を始めたが、やがて失敗に終わった。パク・ボゴムはまだ少年であったにもかかわらず、連帯保証人として名を連ねて、若くして多額の借金を背負うことになった。
それでも彼は、逃げなかった。俳優としての道を歩み始めた後も、借金が重くのしかかってきたが、パク・ボゴムは前を見据えて着実に進んだ。
彼のまなざしには、他人への深い思いやりが宿る。苦難の中でこそ学んだ、柔らかくも強い人間性がそこにはあった。何よりも、明るく朗らかな人生観を手に入れたことが、彼の最大の宝となった。
いわば、試練がパク・ボゴムを作り、挫折が彼を磨いた。そして、努力と誠実さが、今の輝く彼を創り出したのである。
現在、パク・ボゴムは爽やかな青年と称される。しかし、その姿は、決して偶然に生まれたものではない。深い悲しみを知り、絶望を味わい、それでもなお微笑む強さを選んだ結果なのである。パク・ボゴムは、愛と優しさを内に抱きしめ、多くの人々の心に安らぎを届ける存在となったのだ。
そんなパク・ボゴムの最新作となっている『グッドボーイ』。彼の人生のように、見る人すべてに希望と勇気を与えるドラマかもしれない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】パク・ボゴムと共演した『グッドボーイ』俳優たちが“新エピソード”を披露
前へ
次へ