ウ・ドファン主演の時代劇『朝鮮弁護士カン・ハンス』はどんなドラマなのか

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正義と復讐、そして秘めた想いが交錯する朝鮮時代の法廷を舞台に、濃密な人間模様が描かれるウ・ドファン主演の『朝鮮弁護士カン・ハンス~誓いの法典~』。本作の見どころは、巧みに設計されたストーリーラインと、複数のジャンルが絡み合うドラマの重層性にある。

【写真】“魔性の男” ウ・ドファンが清涼感MAX!『朝鮮弁護士』メインポスター

物語の中核を成すのは、復讐心に突き動かされながらも、次第に民のために力を尽くす弁護士カン・ハンス(演者ウ・ドファン)の変化である。知略と弁舌を武器に、困難な訴訟に立ち向かう彼の姿は、まさに観る者の胸を打つ。しかも彼の成長は、冷静な論理だけでなく、情に厚い人間性があってこそ。痛快で爽やかな勝利の数々が、視聴者に大きなカタルシスを与えてくれる。

そんなハンスの前に現れるのが、品位と意志の強さを併せ持つ女性イ・ヨンジュ(演者キム・ジヨン〔宇宙少女ボナ〕)。2人の関係は、静かに、しかし確実に深まっていく。だが、そこへ割って入る存在がある。それが、ソウルの行政の頂点に立つ漢城府判尹ユ・ジソン(演者チャ・ハギョン)だ。

名家の出身で、誠実かつ清廉な人物であるジソンもまたヨンジュに心を寄せ、物語は一気に三角関係へと発展する。愛と信念が交差する人間ドラマが、法廷の緊張感にさらなる厚みを加えていく。

演技陣の充実ぶりも、本作を語るうえで外せない。主人公ハンスを演じるウ・ドファンは、ユーモアと真剣さを絶妙に織り交ぜ、内面に葛藤を抱える複雑な男を生き生きと表現している。

『朝鮮弁護士カン・ハンス~誓いの法典~』
(写真=MBC)

重厚な歴史背景と鮮やかな映像美

キム・ジヨンの演じるヨンジュは、気高さの中に確かな意志を宿し、視線ひとつで物語を動かす存在感を放つ。さらにチャ・ハギョンが演じるジソンは、揺るぎない誠実さを全身で体現し、視聴者の共感を呼び起こす。

朝鮮時代という歴史背景を活かしつつ、現代にも通じる普遍的なテーマである“復讐から正義へ”“私情から公共性へ”を重層的に描き出す本作は、単なる時代劇にとどまらない魅力を放っている。法廷での駆け引きと、身分や立場を超えた人間同士のぶつかり合いが、鮮やかな映像美とともに映し出され、あらゆるジャンルのファンの心を掴んで離さない。

『朝鮮弁護士カン・ハンス~誓いの法典~』は、NHK BSP4KおよびBSで好評放送中。U-NEXTで独占配信されており、視聴スタイルに応じた楽しみ方ができる。

感情の波に揺さぶられ、知略の火花に酔いしれる。そんな贅沢な時間を与えてくれる『朝鮮弁護士カン・ハンス~誓いの法典~』は、今こそ注目すべき作品である。

文=大地 康

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