今は亡き『おつかれさま』出演女優に捧げけられた感謝と哀悼のメッセージ

2025年05月07日 話題 #女優 #OSEN #写真
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Netflixオリジナルシリーズ『おつかれさま』の制作チームが、第61回百想芸術大賞の授賞式にて、すでにこの世を去った女優の故カン・ミョンジュに向けた追悼メッセージを贈り、深い感動を呼んだ。

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5月5日午後、ソウル・江南区のCOEX Dホールにて開催された第61回百想芸術大賞には、シン・ドンヨプ、スジ、パク・ボゴムがMCとして登場。Netflixシリーズ『おつかれさま』は、この日、見事4冠を達成した。同作は、事前に8部門でノミネートされており、最多ノミネート作品として注目を集めていた。

その中で、脚本賞、作品賞、助演女優賞(ヨム・ヘラン)、助演男優賞(チェ・デフン)を受賞し、テレビ・映画部門の全候補作の中でも最多トロフィーを獲得する快挙を成し遂げた。

(写真=JTBC)

特に心に残ったのは、ドラマ公開直前に、劇中でパク・ヨンボム(演者イ・ジュニョン)の母ユン・ブヨンを演じたカン・ミョンジュの訃報が報じられていたことだ。

彼女にとって本作が遺作となったため、制作陣は第13話のエンディングクレジットに“世界“エメラルド、私たちの“プライド”だったカン・ミョンジュさんを記憶して”との追悼メッセージを掲げ、視聴者の胸に深い余韻を残した。今回の授賞式でも『おつかれさま』のチームは故人を忘れることなく、その存在に敬意を表した。

助演女優賞を受賞したヨム・ヘラン、そして作品賞を受賞したキム・ウォンソク監督が、それぞれの受賞スピーチでカン・ミョンジュの名前を挙げ、哀悼の意を示したのである。

ヨム・ヘランはステージに上がると、感涙を浮かべながら「本当にありがとうございます。ここに私たちのエスンたちがいます。エスン、ママが賞をもらったよ。部門賞じゃなくて大賞だよ」と語り、感動的な瞬間を作り出したのだった。彼女と共演したIUとキム・テヨンも、目を潤ませながら拍手で応じた。

続けて彼女は「私が助演女優賞をいただきましたが、作品をご覧になった方ならおわかりの通り、素晴らしい助演女優がたくさん出演しています。キム・ヨンリムさん、ナ・ムニさんといった大先輩が大黒柱として存在され、そして天国に旅立たれたカン・ミョンジュ先輩、また演劇時代から尊敬してきた先輩後輩の俳優にも多く出会いました。年齢に関係なく、本当に素晴らしい若い俳優の皆さんに、心からの尊敬と感謝を伝えたいです」と語り、場内を感動で包み込んだ。

さらに「長い制作期間の間、スタッフの皆さんが本当に苦労されました。私もファンの立場で映像を見ながら、一場面一場面、どれだけの情熱と愛情が注がれていたか感じました。まるでスタッフではなく、もうひとつの“役”のように思えたんです。本当にありがとうございます」と感謝を述べた上で、「このように美しく尊い作品を書いてくださった脚本家イム・サンチュンさん、演出のキム・ウォンソクさん。同じ時代に生まれ、同じ国で同じ作品を作ることができたことは、私にとって大きな光栄です。心から感謝します」と深い敬意と喜びを語ったのだった。

(写真=SNS)

このスピーチは、作品への愛情、そして共に歩んだ仲間への感謝がにじみ出たものであり、改めて『おつかれさま』がただのドラマではなく、多くの人の思いと絆が込められた特別な作品であることを示した。

一方で、作品賞を受賞したキム・ウォンソク監督はスピーチで次のように語った。

「今は“ヘイトの時代”などとも言われるが、このドラマを見て“憎しみ合わず、共に生きよう”という思いを抱いていただけたら嬉しい。そんな気持ちでこの作品を作ったので、それを評価してもらえたことに感謝している」

そして、「大きな志を持って始めたこのプロジェクトにおいて、最初に設計図を丁寧に描いてくれたのが脚本家のイム・サンチュンさんである。その意志に従い、現場で共に奮闘してくれた俳優、スタッフの皆さん、そして常にクオリティの向上を支援し応援してくれた制作会社に感謝している。何より、素晴らしいチャンネルで放送する機会を与えてくれたNetflixに深く感謝したい」と述べた。

特に感謝の意を表したいとして、「エンディングクレジットに名を連ねているすべてのスタッフ、キャストの皆さんに感謝を伝えたいが、特に少し時間がかかっても責任者クラスのスタッフの方々に個別にお礼を述べたい。このドラマは、この方々なしには存在し得なかったと思っている」と語り、美術、小道具、撮影、照明、ロケーション、衣装、音楽、編集、キャスティングディレクターなど、あらゆる分野の担当者たちに一人ひとり名前を挙げて感謝を伝えたのだった。

さらに、こうしたスピーチの中で、「ドラマの公開を前にこの世を去られた、まさにエメラルドのように輝く演技を見せてくれた私たちの誇り、故カン・ミョンジュを偲びたい」として、故カン・ミョンジュへの追悼の意を加え、場内に深い感動を呼んだ。

なお、故カン・ミョンジュは2024年2月27日、誕生日の前日に乳がんとの闘病の末、54歳でこの世を去った。

1992年、実験劇場の『クニ、ナラ』で舞台デビューを果たし、その後『九日間のハムレット』『血と種』『20世紀ブルース』『Bea』など、数々の演劇作品に出演した。

近年はENAドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で裁判官役を演じ注目を集めた。闘病中でありながらも、最後まで『スウェット』『Bea』『20世紀ブルース』などの舞台に立ち、演技への情熱を失わなかったという。

その死を受け、娘であり同じく女優であるパク・セヨンは、自身のSNSに「母が昨日の午後、遠い旅に出ました。女優カン・ミョンジュ、母が愛した舞台と輝いていた瞬間を共に記憶してくださったら嬉しいです」と投稿し、母への深い愛と哀悼の意を綴ったのだった。

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