Netflixシリーズ『おつかれさま』には強烈な個性の登場人物が多いが、その中でヒロインのエスン(演者IUおよびムン・ソリ)の宿敵とも言える「嫌われ者」がプ・サンギル(演者チェ・デフン)であった。
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彼は、高校を中退したエスンとお見合いをして、結婚寸前までいった。しかし、結局は破談になって、エスンはグァンシク(演者パク・ボゴム)と結婚することができた。
一方、そでにされたサンギルが結婚したのがヨンランだ。中年以降はチャン・ヘジンが演じていた。
ヨンランは当初、夫のサンギルがどんなにひどいことをやっても、ひたすら従順にしていた。図にのったサンギルは我が物顔に振る舞ったが、ヨンランは素直に従った。
しかし、意外な一面もあった。ヨンランはダンスに夢中になって摘発されそうになって、あわてて逃げたときに片方の靴を残してしまった。それを見つけたのがサンギルであり、彼は摘発する側でありながら妻の秘密を一応は守った。サンギルが自分の保身のためにそうしたのかもしれないが、結果的にヨンランは救われることになった。
以後、野心が強いサンギルは組合長選挙でエスンと競った。そのとき彼は、投票者に豪華な食事をふるまって票の買収を狙った。
その最中にヨンランは密かに復讐を始めていた…なんと彼女は、サンギルに投票しない、と思われる行動を取っている。ヨンランは表面的には従順な素振りを見せているが、裏にまわれば「隠れた反逆者」であったかもしれない。
そして、用意周到な準備を進めた上で、最後になってヨンランはサンギルに強烈なしっぺ返しをした。それが強烈な「離婚宣言」だ。妻に見捨てられたサンギルは哀れであった。服装は乱れ、生気も失ってしまった。
この熟年離婚は、サンギルにとって本当に痛手となった。こうしてヨンランは「華麗なる復讐」を成功させたのである。間違いなくヨンランは、『おつかれさま』というドラマの中で最も劇的に豹変した人物像であったかもしれない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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