韓国時代劇を華麗に彩った最高級のヒロインは誰であろうか。人間性、好感度、女優人気、キャラ分析を通して、魅惑的なヒロインをランキング形式でピックアップしてみよう。究極的な8人はどのように選ばれたのか。
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●「最高ヒロイン」順位8位/『恋人』のユ・ギルチェ
『賢い医師生活』シリーズで知名度を高めたアン・ウンジンが演じていたユ・ギルチェ。世間知らずの典型的なお嬢様キャラであったのだが、朝鮮王朝が清国に攻められてから、戦乱の中で骨太に自立していった。清国で人質になって売られてしまうような過酷な生活…そんな苦難を通して「たくましい女性」に変身していく様子は迫力満点だった。
●「最高ヒロイン」順位7位/『七日の王妃』の端敬(タンギョン)王后
パク・ミニョンが『七日の王妃』で演じた端敬王后は実在した王妃でありながら、わずか7日間で廃妃になってしまった。それは、夫の中宗(チュンジョン)の意向でなかったので「悲劇の王妃」と称されたが、ドラマでは若い頃の彼女がハツラツと描かれていて、その明るさがまぶしかった。
●「最高ヒロイン」順位6位/『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』の哲仁王后
シン・ヘソンの「まるで武骨な男性そのもの」に徹した演技力のおかげで、哲仁(チョリン)王后は愛嬌があって強気一辺倒のヒロインになっていた。史実で哲仁王后は地味な女性だったのだが、ドラマでは夫である哲宗(チョルジョン)をアゴでこき使う姿をひんぱんに見せていて、とてもユニークだった。
●「最高ヒロイン」順位5位/『イ・サン』のソン・ソンヨン
ハン・ジミンが演じたソン・ソンヨンは、『イ・サン』で公式行事の模様を絵で残す図画署(トファソ)の茶母(タモ/下働きの女性)という設定だった。清楚で聖女のようなイメージだったが、後にイ・サンの側室になって国王に寵愛されていく。ドラマの全編を通して好感度が抜群のヒロインだった。
●「最高ヒロイン」順位4位/『オク氏夫人伝』のオク・テヨン
出自は奴婢のクドクだったが、劇的な運命によって良家の令嬢オク・テヨンに成り代わった。以後、イム・ジヨンが演じるオク・テヨンは、卓越した法律の知識を生かして村の人々を助け、みんなの暮らしが向上するように力を尽くした。これほど人のために働いたヒロインは今までの韓国時代劇でまったくいなかった。
●「最高ヒロイン」順位3位/『赤い袖先』のソン・ドギム
イ・ジュノが演じるイ・サンに愛されるソン・ドギムは強い自立心を持っている宮女だ。イ・セヨンが確かな表現力で演じていて、個性的なヒロイン像を見せてくれた。立場上、世子や国王の言うことを従順に聞かなければならない身分なのだが、ソン・ドギムは自分の意思を明確にして、いつも凛としていた。
●「最高ヒロイン」順位2位/『トンイ』のトンイ
歴史的には粛宗(スクチョン)の側室だった淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)のことだが、演じたハン・ヒョジュが持つ「爽やかなイメージ」がヒロインを際立たせていた。困難な局面でも、前向きに取り組んでいく姿勢が立派だった。まさに、ドラマの中で「希望が持てる女性像」を具体化させていた存在だ。
●「最高ヒロイン」順位1位/『宮廷女官チャングムの誓い』のチャングム
数多い韓国時代劇のヒロインの中で、やっぱりナンバーワンの印象度を持っていたのがチャングムだ。前半は宮廷の料理人、後半には王族を診察する医女として大活躍した。劇中でチャングムは英知と人間性に優れ、数多くの難問であろうとも卓越した知見で解決していった。本当に素晴らしいヒロインだった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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