テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』は、4月23日に第14話がオンエアされた。
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ドラマも佳境に入り、二花院を運営するユン・ダノ(演者シン・イェウン)を取り囲むカン・サン(演者リョウン)、キム・シヨル(演者カン・フン)、チョン・ユハ(演者チョン・ゴンジュ)という3人の立場が鮮明になってきた。
父を殺した暴君イ・チャン(演者ヒョヌ)を倒して怨みを晴らしたいのが、廃された世孫(セソン)であるイ・ソルだ。
そして、カン・サンこそが正統な王位継承者のイ・ソルであったのだ。彼は科挙に合格した後に、王を守る親衛隊に志願して、王宮の中でイ・チャンを倒す機会をうかがっている。
そんなカン・サンの異母兄弟となっていたのがチョン・ユハだ。彼は態度が立派であり、誰もが信頼できるほど品行方正な男だ。
もちろん、暴政を終わらせるリーダーの資質を持っており、世直しを進める木人会のトップになっていた。一時は最良の手段としてイ・ソルを名乗っていたのだが、正真正銘のイ・ソルが現れてきたので、自ら身を引こうと考えていた。
とはいえ、カン・サンはチョン・ユハが本当に民衆のための政治を目指していることを知り、その志の高さに驚いた。というのは、カン・サンは復讐を遂げることだけを最優先にしていたからだ。
それなのに、チョン・ユハはもっと次元の高い目的のために最良の官僚組織を作ろうとしていた。その姿勢にカン・サンは感銘を受けた。それだけに、「誰が王になるのがふさわしいのか」と思い始めた。
そんな中で、イ・ソルという主君を守る“最強の刺客”キム・シヨルのほうは、チョン・ユハに対して敵意を向けることもあった。それは、仕方がないことだった。彼としては、カン・サンが王座についてこそ、自分も役目を終えて自由を勝ち取れるのだった。
王座は1つしかない。暴君イ・チャンを倒した後、次の王は誰がなるのか。『コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密』も政治的な駆け引きが熾烈になってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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