イ・ドンウク、イ・ジュビン、イ・グァンス、イ・ダヒが離婚保険を開発するタスクフォースチームとして集結する。
tvNの新ドラマ『離婚保険』(原題)の制作発表会がオンラインで開催された。この日の発表会には、イ・ウォンソク監督をはじめ、俳優のイ・ドンウク、イ・ジュビン、イ・グァンス、イ・ダヒらが出席した。
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『離婚保険』は、優秀な頭脳が集う保険会社の革新商品開発チームが、現代における最もホットな災難である離婚に対応すべく、離婚保険という新商品を企画する中で繰り広げられる純粋保証型のオフィス・ロマンティック・コメディである。
映画『キリング・ロマンス』などを手がけたイ・ウォンソク監督と、『御史とジョイ』『恋のトリセツ~フンナムとジョンウムの恋愛日誌~』『タムナ~Love the Island』などを執筆したイ・テユン脚本家がタッグを組んだ。
今回が初のドラマ演出作となるイ・ウォンソク監督は、「ドラマは難しい仕事だと思っていたので、自信が持てずにオファーを断っていたが、イ・テユン脚本家と話をする中で台本を薦められ、気づけば引き受けていた」と制作の経緯を明かした。
続けて、「“純粋保証型オフィス・ロコ(ロマンティック・コメディ)”というキーワード通り、愛すべき俳優たちが離婚の傷を抱える保険会社の社員として登場し、自分たちと同じ傷を他の人が負わないようにと『離婚保険』を開発していく過程を描いている。台本自体が他のドラマとは違っていた。ユニークで、独創的な世界観があったから惹かれた。ミルクティーのようなドラマだ」と作品の魅力を説明していた。
またイ監督は、「自分が監督を務めるという点自体が差別化ポイントだ。現実よりも少し異なる世界を描きたかった。童話的な設定に、リアルなキャラクターと物語を融合させ、あえてズレたテンポで展開させている。ドラマを観れば、キャラクターたちの世界がやや歪んで見えるように作られている」と、従来のロマンティック・コメディとの違いを強調したのだった。
さらに、「“新しい始まり”という言葉に惹かれた。愛に敗れた人々、しかしその失敗こそが新たなスタートである。世間の目を気にするのではなく、自分の内なる世界を築いていく人々の物語を描きたかった。すべての幸せと決断は自分が下すというメッセージが台本には込められている。それを最大限に引き出そうとした。このドラマを通して、視聴者が勇気を得られることを願っている」と付け加えた。
『離婚保険』は、イ・ドンウク、イ・ジュビン、イ・グァンス、イ・ダヒといった信頼できる実力派俳優たちのシナジーによって、公開前から注目を集めている作品である。
演出を手がけるイ・ウォンソク監督はキャスティングについてこう語っていた。
「個人的にイ・ドンウクをとても気に入っており、何をするにしても彼と組みたいという思いがあった。台本を読んでいた時、ふと彼の少し抜けたような写真が頭に浮かび、この作品に託そうと決めた」
また、イ・ジュビンについては「他人の話をとてもよく聞いてくれる女優で、最近離婚を経験したという点でも、痛みを抱えながらも毅然とした姿を見せようとする本作のキャラクターに非常に合っていると感じた」と述べている。
イ・グァンスに関しては「繊細な人物を探していたが、まさに彼がぴったりだった」と語り、イ・ダヒについては「誰もが憧れるような存在にしたかった。他の候補はいなかった」と明かした。
特に話題となったのは、監督、脚本家、主演俳優のすべてが“イ”姓である点である。これについてイ・ウォンソク監督は「キャスティングを終えた後に気がついたが、全員が本名で活動していた。まったく意図したことではない。他の俳優陣には李姓でない人も多いが、主要な役どころにイ姓が集まったのは驚きだった」と述べた。
イ・ドンウクは、完璧なスペックと専門性を兼ね備えた男に見えるが、実際には3度の離婚を経験した“プラス損害保険”革新商品開発チームの保険数理士ノ・ギジュンを演じる。
3回の結婚と3回の離婚を経て、財布も心もすっかり空になった彼だが、偏見に屈することなく自身の離婚歴を堂々と明かしながら生きる信念ある人物である。
離婚率が急騰する時代において、離婚こそが人生の予測不能な災害であるという発想から、離婚保険の商品開発を決意する。
イ・ドンウクはこのキャラクターについて、「離婚歴の多い役ということで負担に感じないかという声もあったが、全くそうではなかった。実際に見ていただければ分かるが、ノ・ギジュンの離婚は誰かの非によるものではなく、互いの性格や価値観の違いを認め合った結果であり、そういった人物像を丁寧に描けば良いと思った」と語っている。
また、「前作がファンタジー作品だったこともあり、今回はもっと気軽に楽しめるものをやりたかった。ノ・ギジュンの持つ愛嬌や魅力をしっかりと表現したかった。自分なりに一生懸命取り組んだが、どう受け止められるか楽しみである」と述べていた。
さらに「ロマンティック・コメディを演じるのは6~7年ぶりで、久々に演じることがとても嬉しかった。何よりも身体が楽だった。テンポの良いやりとりやコメディ的な演出を作り上げていく過程がとても楽しかった」と振り返っている。
また共演者との演技については、「呼吸がぴったり合った。事前の打ち合わせももちろん行ったが、その場でもすぐにお互い納得できた。どんなアドリブにも自然に対応してくれて、本当に楽しく撮影できた」と語った。
イ・ジュビンは、離婚を経て新たに生まれ変わった保険会社のアンダーライター(保険契約の審査を行う業務)であるカン・ハンドゥルを演じる。
長年“耐えることが正しい”と信じて生きてきた彼女は、離婚をきっかけにまったく別の人生を歩む決意を固め、明るくも一風変わった“変人スマイル”を装備してノ・ギジュンの離婚保険開発チームに加わる有能なアンダーライターである。
開発チームでの活動を通じて、世の中に踏み出す勇気を得た彼女は、ノ・ギジュンと新たな形の関係を築いていく。
『涙の女王』以来の復帰となるイ・ジュビンは、「台本がとても新鮮で、ドラマが伝えたいメッセージが心に響いたため出演を決めた。また、このような素晴らしい俳優陣と共演できることはそうそうないと思った」と語った。
また「カン・ハンドゥルは見た目には繊細に見えるが、仕事中は非常に冷静であり、キャリア面ではかっこいい側面もある。ときに真面目すぎて天然に見えるような、愛嬌のある部分もあるので、ぜひ好意的に見ていただければ嬉しい」と語っていた。
撮影現場では多くの場面が即興で作られたことについて、「即興で作ったのか、それとも最初から台本にあったのか分からないほど自然だった。私自身が主導する立場ではなく、アドリブを受ける側だったが、非常に楽しく撮影できた」と振り返ったのだった。
イ・グァンスは、慎重で安全第一主義の性格を持つリスク・サーベイヤーのアン・ジョンマンを演じる。事故を未然に防ぐことに重きを置き、効率的な保険プログラムを提案するアン・ジョンマンは、ノ・ギジュンの離婚保険プロジェクトに参加し、自身の人生で最大の挑戦に挑む。
外見はクールに見えるが、実は小心者であり、開発チームの仲間たちと共に奮闘しながら人生の転機を迎える。
イ・グァンスは「特に今回は“ブレイン(頭脳担当)”の役割で、これまで演じてきた中で最も知的なキャラクターである。台詞の中にも難解な言葉が多く、実際に初めて見る単語もあり、個人的にも期待している。個人主義的なこのキャラクターが、離婚保険チームの中でどのように成長するかを見ていただきたい」と語っていた。
また、「イ・ドンウクとシリーズ化したアドリブがある。これが放送でどのように扱われるか分からないが、ドラマの中の“ドラマ”として登場する予定なので、ぜひ期待してほしい」と述べたのだった。
イ・ダヒが演じるのは、世界をすべて投資の視点で見ている金融数学者「チョン・ナレ」というキャラクターだ。
結婚したからといって、必ずしも一人にすべてを捧げる必要はないという考えを持ち、価値観の違いから新婚旅行から帰るや否や離婚することになる人物である。
自身のあらゆる選択や決断に一切の後悔がなく、堂々と生きるチョン・ナレは、ノ・ギジュンが率いる離婚保険チームに特別アドバイザーとして参加することになり、次第に彼女の人生にも変化が訪れていく。
イ・ダヒはこのキャラクターについて「愛には少し不器用な感じのある人物。序盤は上下関係の中で圧倒的な強者として描かれるが、後半に向けてチームに馴染んでいく過程がある」と説明していた。
さらに「チョン・ナレはどんな選択も後悔せず、堂々としている。私自身の長所を、このキャラクターを通してよりよく見せられると思った。そして共演者のキャスティングを見て、ぜひ一緒に演じてみたくなったし、イ・ウォンソク監督の演出も体験してみたかったので、出演を決めた」と語ったのだった。
また、共演者たちとの撮影エピソードについては、「最初に撮影したのはイ・グァンスさんだったが、7年ぶりに会ったのにまったく気まずさはなく、リラックスして撮影できた。何かしようと意識することなく、自然とケミストリーが生まれた。イ・ジュビンさんは受け入れてくれる演技をしてくれてとてもやりやすかったし、イ・ドンウクさんとは最初は少し距離があったが、一緒に食事をしながら次第に打ち解けた。お互いに不快な部分がないからこそ、自然な相性が見えると思う」と話していた。
イ・ウォンソク監督や出演者たちはこの『離婚保険』というドラマについて、“ときめき” “ケミストリー” “共感” “癒し” “笑い”を保証する作品だと強調した。
観るうえでのポイントについて、イ・ドンウクは「離婚そのものに焦点を当てるというよりも、“自分を中心に据えて、自分がどれだけ誠実に生きているか”を考えられるきっかけになるはず。楽しく観て、少し立ち止まって考えてみてほしい」とコメントした。
イ・ジュビンは「オフィスの中だけで展開する話ではない。韓国各地の美しい場所を訪れるシーンも多く、見応えがあるはず。毎話のゲストキャラクターにも注目してほしい」と述べ、
イ・グァンスは「さまざまなキャラクターが登場するので、共感できる人物がきっと見つかると思う。お気に入りを探す楽しさもある」とおすすめした。
イ・ダヒは最後に「登場人物たちのストーリーが本当に面白くて興味深く描かれている」と付け加えた。
なお、tvNの新ドラマ『離婚保険』は、3月31日夜8時50分に初回放送され、グローバルストリーミングサービスのAmazon Prime Videoを通じて全世界で視聴可能となっている。
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