『あいつは黒炎竜』のチェ・ヒョヌクは「あの出世作」でどんな評価を受けたか

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U-NEXTで配信されている新作ドラマ『あいつは黒炎竜』。チェ・ヒョヌクが演じるのは、ヨンソン百貨店本部長のパン・ジュヨンである。財閥家の3世なのだが、プライベートでは完全にオタク生活にハマっている。

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そんなジュヨンの部下である企画チーム長のペク・スジョンに扮しているのがムン・ガヨンだ。年齢差のある2人が息の合った主役コンビを痛快に演じている。

話題の『あいつは黒炎竜』はチェ・ヒョヌクにとって初の主演作なのだが、これまでも彼は若手の新進俳優としてめざましい活躍を続けていた。その中で特に印象深かったのが『二十五、二十一』だった。

このドラマは、ペク・イジン(ナム・ジュヒョク)とナ・ヒド(キム・テリ)が主役カップルになっていた。特筆すべきなのは、社会的な出来事を大きく扱っていたことだ。それは1998年の韓国経済危機であり、2001年のアメリカ「9・11」事件だった。そうした渦中で、主人公のナ・ヒドとペク・イジンが大きく影響されてしまう。

そんなストーリー構成の中で主役2人に深く関わっていたのが、キム・ジヨンが演じるコ・ユリムとチェ・ヒョヌクが扮するジウンだった。

チェ・ヒョヌク
『あいつは黒炎竜』で主役を演じるチェ・ヒョヌク(写真提供=OSEN)

知名度を上げた印象的な役

コ・ユリムはフェンシングの五輪優勝者で、ナ・ヒドにとって大きな目標だった。追いつけるように努力を重ねたナ・ヒドは、やがてユリムの強力なライバルになっていく。そんな中で苦悩を抱えるユリムの重圧をドラマは丹念に描いていて、彼女の悲しみを繊細に表していた。

そんなユリムとラブロマンスを繰り広げるがジウンだ。彼はずっとユリムのことを愛していたが、最初は振り向いてもらえなかった。しかし、彼の熱意が徐々にユリムの心をとらえ、やがて2人は本当の恋人同士になっていく。そのときは、ジウンも最高のイケメンぶりを発揮していた。

傑作『二十五、二十一』でジウンという印象的な役に扮して知名度を一気に上げたチェ・ヒョヌク。今や『あいつは黒炎竜』で堂々たる主役を演じて、俳優としての成長を端的に示している。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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