新作ドラマ『あいつは黒炎竜』はU-NEXTで配信されている。主役のチェ・ヒョヌクが演じるのは、ヨンソン百貨店本部長のパン・ジュヨンである。そして、ムン・ガヨンは企画チーム長のペク・スジョンに扮している。
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さらに、パン・ジュヨンの祖母がヨンソングループ会長のチョン・ヒョソン(パン・ヒョジョン)だ。しかし、彼女は孫のパン・ジュヨンを嫌っている。それはなぜなのか。実はパン・ジュヨンが子供の時、両親が交通事故で他界しているからだ。
それは祖母にとって財閥の後継者を失うという痛恨の悲劇だった。しかも交通事故の原因となったのが、パン・ジュヨンが趣味を楽しむために両親と出かけたことだった。それで、祖母は孫のせいだと思い、徹底的に嫌っているのだ。
しかし、後継者を失った祖母としても、パン・ジュヨンにゆくゆくは財閥を引き継いでもらわなければならない。それだけの才能があるのかどうか。祖母はパン・ジュヨンをいつも試している。そして今度は、ヨンソン百貨店の本部長をまかせることにした。
しかし、企画チーム長のペク・スジョンは典型的な本部長キラーだ。これまで前任者の本部長たちを立て続けに追放してきた経緯がある。そんなペク・スジョンを相手にしてパン・ジュヨンがどこまで本領を発揮できるのだろうか。
もちろん、パン・ジュヨンは才能豊かな若者であり能力が高い。その反面、プライベートではオタク生活に明け暮れている。そのことをペク・スジョンに見破られてしまった。部下にそういう弱みを握られているというのは、上司として本当に辛いことだ。しかも、百貨店部門の立て直しを成し遂げなければならない。そういう展開の中でパン・ジュヨンの奮闘が続く。
演じているチェ・ヒョヌクは、傑作『二十五、二十一』でキム・テリが演じた主人公ナ・ヒドの同級生を演じていた。脇役だった彼が今度は主役として堂々たる立場になっている。6歳上のムン・ガヨンを相手にチェ・ヒョヌクはどのようにして『あいつは黒炎竜』を面白くしていけるのか。彼の演技にも大いに期待したい。
文=大地 康
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