数多くのドラマをヒットに導いているナムグン・ミンは、今年SBSの新しいドラマ『私たちの映画』(原題)で再び巧みな演技を見せてくれる。このドラマでナムグン・ミンが演じるのは、映画監督のイ・ジェハだ。
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デビュー作で高い評価を得たのだが、2作目で悩み続けている。そんな芸術タイプの監督をナムグン・ミンはどう表現しようとするのか。『私たちの映画』(原題)はとても期待が大きいドラマだ。
そんなナムグン・ミンといえば、現代劇『ストーブリーグ』と時代劇『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』でそれぞれ真価を発揮したマルチタイプの俳優だ。
たとえば、『ストーブリーグ』ではプロ野球球団・ゼネラルマネージャーのペク・スンスを演じた。このキャラクターはクールで理知的であり、合理性に基づいた的確な判断力を持っていた。ナムグン・ミンはペク・スンスの葛藤を表現しながら、勝利に向かって突き進む重要性を無駄のないセリフ回しで見せてくれた。
「こういう人物がリーダーになればチームが強くなれる」
そんな風に周囲を納得させる信頼感をナムグン・ミンが表現していた。それは、見ていても本当に頼もしかった。
一方、『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』でナムグン・ミンは、17世紀前半の朝鮮王朝時代を生きた情熱的で純粋な男性イ・ジャンヒョンを演じた。清国の侵攻によって戦乱が勃発する中で、イ・ジャンヒョンは苦境の中でも愛を追い求める男の生きざまを貫いた。
それは希望に満ちたものであり、イ・ジャンヒョンは哀愁を帯びた眼差しで常に愛する人を見守った。その際、演じたナムグン・ミンが見せた「喜びと悲しみが交差する緊張感」は、ゾクゾクさせられるほど見応えがあった。
結局、『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』の名演技によってナムグン・ミンは「2023年 MBC演技大賞」で大賞を受賞し、その後の「百想芸術大賞」でもテレビ部門・男性最優秀演技賞の栄冠に輝いた。その活躍は見事だった。
役柄に応じて俳優としての限界を超えてみせるナムグン・ミンの突破力。それが今回の『私たちの映画』(原題)でも大いに発揮されることだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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