パク・ヒョンシクが主人公の世子イ・ファンに扮した『青春ウォルダム 呪われた王宮』。史実に基づかない架空の設定のドラマだが、それゆえ自由奔放なワクワク感に満ちた作りになっていた。
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特徴的だったのは、毎回新しい謎が生まれてきて、視聴者を飽きさせない展開になっていたことだ。実際、イ・ファンは頭脳明晰で性格が優しいのだが、周囲の様々な思惑によって翻弄されてしまう。
特に悪徳高官のチョ・ウォンボ(チョン・ウンイン)の陰謀が強烈だった。その罠をくぐりぬけながら、イ・ファンは難題に取り組まなければならなかった。
まずは、イ・ファンに舞い込んできた「呪いの書」だ。この怪文書によってイ・ファンはかつて世子だった兄の毒殺や自らの死を予告されてしまった。
次に提起されたのが、ヒロインのミン・ジェイ(チョン・ソニ)の両親や兄が毒殺された事件だ。
ミン・ジェイは容疑者にされたので、自らの無実を晴らすために王宮の内官になっていったが、とにかく奇怪な事件だった。さらに、10年前に起こった反乱の余波や、王家の滅亡を狙う謎の集団の存在も明らかになった。
後半に入ると、人格が優れていると思われていた王妃(ホン・スヒョン)が、様々な怪しい動きをしていった。こういう要素が連鎖して、ドラマは謎解きの楽しさを増やしていく。
その中でイ・ファンの「ラブロマンス」と「友情」もクローズアップされて、『青春ウォルダム 呪われた王宮』は大いに盛り上がった。
こうして、このドラマは「ミステリー時代劇」という新しいジャンルを切り開いたのであった。
【『青春ウォルダム 呪われた王宮』〔役名/出演者〕】
イ・ファン/パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ(コ・スンドル) /チョン・ソニ
チャン・ガラム/ピョ・イェジン
ハン・ソンオン/ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン/イ・テソン
テガン/ホ・ウォンソ
チョ・ウォンボ/チョン・ウンイン
王妃/ホン・スヒョン
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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