【究極セレクション】「美しい王女が登場する時代劇」を喜んで3本選ぶなら?

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朝鮮王朝では、国王の正室から生まれた王女が「公主(コンジュ)」、側室から生まれた王女は「翁主(オンジュ)」と称された。どちらも国王の娘として王宮の中で大切に育てられている。

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そうした「公主」と「翁主」が登場する時代劇の中で、最も鮮烈な印象を残した作品は何だろうか。今回は究極の選択として3本を選んでみた。

最初は、イ・ヨニが貞明(チョンミョン)公主を演じた『華政(ファジョン)』である。このドラマは、光海君(クァンヘグン)と仁祖(インジョ)の統治時代を力強く生き抜いた貞明公主の一代記だった。

彼女は14代王・宣祖(ソンジョ)の二番目の正室・仁穆(インモク)王后から生まれた。宣祖が1608年に亡くなった後、光海君のときに母と共に離宮に幽閉されたが、1623年にクーデターを成功させた仁祖(インジョ)が新しい国王になってから自由の身となった。

特に貞明公主は莫大な土地を所有するようになり、「朝鮮王朝の王女の中で一番の富豪だった」と言われた。そうした彼女の生き方が『華政(ファジョン)』でダイナミックに描かれた。

『王女の男』、『華政(ファジョン)』、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』
左から『王女の男』のホン・スヒョン、『華政(ファジョン)』のイ・ヨニ、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』のクォン・ユリ(写真=© MBN All rights reserved)

鮮烈な印象を残した作品

次に紹介するのは『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』。主役のチョン・イルが演じる主人公のバウは、「ポッサム」という寡婦を誘拐するような仕事をしている。

朝鮮王朝時代に女性は再婚が原則的にできなかったが、寡婦を布で包んで(包むことをポッサムと言う)誘拐し、そのうえで再婚を実現させる仕事を請け負っていたのがバウであった。しかし、彼は間違えてファイン翁主をさらってしまった。なにしろファイン翁主は光海君の娘だったので、政権を巻き込む大事件に発展していった。

このファイン翁主を演じたクォン・ユリ(少女時代)の演技力が素晴らしかった。高貴なふるまいが見事だし、苦境の中で凛とした意志を見せる表情が卓越していた。時代劇のヒロインとしても申し分のない存在感だった。

最後は、ホン・スヒョンが敬恵(キョンヘ)王女を演じた『王女の男』だ。15世紀中盤の政変を描いた歴史巨編で、パク・シフとムン・チェウォンの主役カップルが大活躍するのだが、ホン・スヒョンの美しさも際立っていた。

彼女が演じた敬恵王女は、5代王・文宗(ムンジョン)の長女で、弟が6代王・端宗(タンジョン)である。あまりの美しさに、「歴代王女の中で一番美しかった」と言われた。

しかし、端宗が1455年に叔父の世祖(セジョ)によって王位を奪われてから悲劇続きだった。それでも敬恵王女はプライドを守り抜き、「私は王女です」と気高く生きた。そんな姿を『王女の男』はドラマチックに再現していた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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