「韓国ドラマの華はやっぱりラブコメ!」とズバリ思わせてくれるのが『社内お見合い』だ。このドラマは、まさにラブコメの王道を突っ走る爽快さがある。何よりも主人公カップルがスリリングなのだ。
【関連】【『徹子の部屋』の出演が大好評】アン・ヒョソプは2024年も話題の中心!
2人は格差がありすぎるけれど、それが逆転していくのが『社内お見合い』の粋なところだ。特に、キム・セジョンが演じるシン・ハリは顔の表情が七変化する面白さがある。本当に素晴らしいキャラクターだ。
ストーリーを見てみよう。
アン・ヒョソプが演じる食品大手企業のカン・テム社長は、創業者の祖父から何度も見合いばかりさせられている。早く結婚するのが至上命令になっているのだ。
そうした見合いを断りたいと思っていたカン・テムは、自社の社員であるシン・ハリと偽装恋愛を企んでいく。ただ、シン・ハリはそう簡単に要求通りに動ける女性ではない。非常に不器用で早とちりだ。そんな彼女は社内を騒がしく走り回りながら、自分で勝手に勘違いを繰り返している。
結局、偽装だった恋愛が徐々にリアルラブに移っていくのだが、デートの最中にどこからともなくボールが飛んできてシン・ハリの顔面を直撃してしまう、というシーンには笑い転げた。仮にもシン・ハリは素敵なヒロインである。そのヒロインが突然のボール直撃で顔に青タンを作る、というハチャメチャな展開もズバ抜けて面白い。
一方のカン・テム。決して気が利かない男ではない。例えば、シン・ハリがリゾートホテルで偶然会った友人たちから「彼氏がいない」と勝手に思われていると、急にカン・テムが現れて「白馬に乗った王子様」になってくれる。
カン・テムは、結婚願望がある女性にとって最高の人。そんな彼はシン・ハリが務める会社の社長でありながら、シン・ハリのプライドをとことん高めていく。この一連の場面は『社内お見合い』の絶好の「お勧めシーン」になっていた。
このように、「笑えて、笑えて、ちょっとホロリ」を繰り返すのがこのストーリーのツボ。まさに、ラブコメの面白さが詰まった魅力的なドラマだ。
文=大地 康
■【関連】『社内お見合い』の“眼鏡キス”で知られる俳優キム・ミンギュ、陸軍に入隊
前へ
次へ