パク・ヒョンシク主演『青春ウォルダム』が予告する「世子の死」は何を暗示している?

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NHKのBSP4KとBS で放送される『青春ウォルダム 呪われた王宮』は、「あのパク・ヒョンシクが時代劇に主演する」ということで大きな期待を集めている。彼は最新作の『ドクタースランプ』でも素敵な演技を披露していて、今や韓国ドラマのエースとも呼べる存在だ。

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そんな彼が、『青春ウォルダム 呪われた王宮』では主人公のイ・ファンに扮している。世子(セジャ)として王朝のナンバー2の立場なのだが、ドラマではこのイ・ファンの悲劇が予告されるストーリーになっている。

実際、序盤から「呪いの書」によってイ・ファンが精神的に追い詰められる展開が始まっていくのである。

イ・ファンが世子になったのは3年前だが、呪いの書には「ファンが次々に不幸に襲われて、最後には死を迎える」という予言が書かれていた。「世子が死ぬ」というのはあまりに不吉だ。

なぜなら、王朝は次代の世子が即位するという世襲によって存続が保証されており、世子がいないと滅ぶしかないからだ。そんな滅亡を暗示するという「呪いの書」はまさに「悪魔の仕業」に他ならない。

青春ウォルダム
(画像=tvN)

ドラマの最大の見せどころ

史実の朝鮮王朝で実際に世子が世を去った出来事として有名なのは4つだ。

・1398年に世子の李芳碩(イ・バンソク)が異母兄の李芳遠(イ・バンウォン)に殺された。

・1645年に清の人質から解放されて母国に戻ってきた昭顕(ソヒョン)世子が急死した。

・1762年に思悼(サド)世子が父親の英祖(ヨンジョ)によって米びつに閉じ込められて餓死した。

・1830年に純祖(スンジョ)の息子の孝明(ヒョミョン)世子が21歳で病死した。

こうした世子の悲劇の中で、もっとも謎めいているのが昭顕世子の死だ。なぜなら、父親の仁祖(インジョ)によって毒殺された疑いがきわめて濃いからだ。そして、『青春ウォルダム 呪われた王宮』は、昭顕世子の不可解な死が根底にイメージされたドラマのようにも見える。

果たして、イ・ファンは「呪いの書」の予言を覆すことができるのか。そこが、このドラマの最大の見せどころになっていくだろう。

【『青春ウォルダム 呪われた王宮』ドラマ概要】
〔放送予定〕 
●NHK  BSP4K 毎週日曜午後9時~ 
●NHK  BS    毎週金曜午前0時 25分~[木曜深夜] 
〔役名/出演者〕
イ・ファン/パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ[チェイ] /チョン・ソニ
チャン・ガラム[カラム] /ピョ・イェジン
ハン・ソンオン/ユン・ジョンソク

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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