【『王女ピョンガン』最終話】有名な逸話とドラマの結末はどう違ったのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されていた時代劇『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、4月4日の第30話ですべてが終わった。このドラマでは、古代の有名な歴史エピソード「ピョンガン王女と馬鹿のオン・ダル」がモチーフになっている。韓国の人なら誰もが知っている話だ。

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このエピソードでは、新羅(シルラ)との戦いの最中にオン・ダル(ナ・イヌ)が死んでしまう。彼の遺体を収めた台車が用意されたのだが、屈強な多くの男たちが押しても台車は全く動かなかった。まるで「この場を絶対に離れたくない」というオン・ダルの強い気持ちが地上に残っているかのようだった。そこでピョンガン王女(キム・ソヒョン)が台車に向かって慰めの言葉を発した。

「もう戦争は終わりました。安らかにお眠りください」

このようにピョンガン王女がオン・ダルに優しく呼びかけると、台車はようやく動き始めた。こういう部分は歴史エピソードとドラマはほとんど同じであった。しかし、ドラマにはその後のストーリーがあった。

ピョンガン王女はオン・ダルの死を契機に王宮を離れて懐かしい山に戻っていった。その時、なんとオン・ダルが現れてきた。びっくりするピョンガン王女。その場にいた僧侶の話によると、オン・ダルは一時的に仮死する技を身につけていたのだという。

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歴史エピソードとドラマの違い

そうやって戦場で死んだと思われたのだが、本当のところ彼は生きていたのだ。そして、山に戻って、また一から人生をやり直していた。ただし、記憶をなくしてしまった。

それでもピョンガン王女の様々な問いかけによってオン・ダルが記憶を取り戻していき、二人は熱い口づけを交わす。ここでドラマも完全にフィナーレとなった。

このように、オン・ダルが亡くなった後の歴史エピソードとドラマは大きく違っていた。ドラマにはプラスアルファが加わって『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』はハッピーエンドを迎えたのだ。視聴者の方々はどのような感想を持っただろうか。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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