テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』では、3月8日の第11話で新たな展開を迎えた。それは、刺客カジンから正式に王宮に戻ったピョンガン王女(キム・ソヒョン)が、高句麗(コグリョ)の政治の最前線に立ったということなのである。
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その際に重大な問題になったのが、若い女性が「貢ぎもの」として新羅(シルラ)に売られていったことだった。犯人は、消奴(ソノ)部族長と養女のヘ・モヨン(チェ・ユファ)であった。その事実をつかんだピョンガン王女は、公式的な会議の場で消奴部族長とヘ・モヨンを告発した。
それでも、悪徳高官コ・ウォンピョ(イ・ヘヨン)は狡猾だ。彼は「高句麗の財政を潤すために仕方なくやったことです」と、すぐに嘘とわかる助け船を出した。本当にそれは詭弁にすぎなかった。
そのときもピョンガン王女はまったくひるまず、国王や高官の前で素晴らしい演説をした。それは、建国以来の高句麗の正義を高らかに宣言するものであった。その言葉に平原(ピョンウォン)王(キム・ボプレ)も感化されて、結局、消奴部族長とヘ・モヨンは懲罰を受けることになった。
さらに、ピョンガン王女は順奴(スンノ)部族の罪を赦すことを平原王に進言した。しかし、平原王にはかつて順奴部族を滅ぼそうとした過去があった。国王としては、とうてい容認できないことなのだが、ピョンガン王女はさらに説得力がある言葉を続けた。
つまり、彼女は「順奴部族を味方につけることで高句麗は壮大な恩恵を受けることになるでしょう」と力説したのである。このあたりのピョンガン王女の意志の強さは誰も見習えないほどであった。とにかく、彼女は高句麗のために全力を注いでいる。
今後、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』において、ピョンガン王女は国王を上回る力を発揮していくことだろう。そんな王女をキム・ソヒョンがたくましく演じている。その姿は本当に頼もしかった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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