『Eye Love You』でヒョプ様ブーム到来!? 深まる日韓エンタメ交流から“新しい波”の可能性

2024年03月02日 話題
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2023年1月23日よりスタートしたTBS系火曜ドラマ『Eye Love You』が何かと話題だ。主演の二階堂ふみと共演する韓国人俳優チェ・ジョンヒョプの“年下男子ぶり”が、SNSを沸かせている。

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同作は、心の声が聞こえる“テレパス”を持つヒロイン本宮侑里(二階堂ふみ)と、愛情表現が超ストレートな年下の韓国人留学生ユン・テオ(チェ・ジョンヒョプ)が恋に落ちるというファンタジック・ラブストーリー。ヒロインの相手役に韓国の俳優を迎えるのは、民放GP(ゴールデン・プライム)帯連続ドラマ史上初めてだという。

2023年12月3日に最終回を迎えたドラマ『無人島のディーバ』でパク・ウンビンの相手役を務め、韓国でブレイクを果たしたチェ・ジョンヒョプだが、今度は日本ドラマ初進出となる『Eye Love You』で日本女性たちの心を鷲掴みにした模様だ。早くも「ヒョプ様」というあだ名までつけられ、ヨン様ならぬヒョプ様ブームを予感させている。

チェ・ジョンヒョプ
チェ・ジョンヒョプ(写真提供=OSEN)

過去に韓国の女性俳優が日本のドラマや映画に出演した事例はあった。

例えば、『僕とスターの99日』(フジテレビ系)で西島秀俊と共演したキム・テヒ、映画『新聞記者』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』や『100万回言えばよかった』(TBS系)に出演したシム・ウンギョン、『深夜食堂: Tokyo Stories』に出演したコ・アソンなどが劇中で日本語のセリフをこなしている。

2002年の日韓共同制作ドラマ『friends』で俳優ウォンビンが深田恭子の相手役を務めたことはあるが、その後は男性俳優が日本のコンテンツで目立った活躍をしたことはなかった。

実際、まだ韓国人俳優の人気はK-POPアーティストほど幅広い層には広がっていない。Netflixなどの配信サイトでも韓国ドラマを見ている人の割合はドラマ視聴者全体から見ればかなり少なく、『Eye Love You』の主演にチェ・ジョンヒョプが起用されたことはチャレンジングな試みと言えそうだ。

韓国ドラマに主演する坂口健太郎

注目すべきは、韓国でも同じような試みが行われていることだ。

2023年9月、韓国で初のファンミーティングを成功させた俳優・坂口健太郎が韓国でドラマの主人公を演じる。

坂口は辻仁成、コン・ジヨンのコラボ小説『愛のあとにくるもの』を原作とする同名の韓国ドラマで主演に起用された。ヒロイン役は『宮廷女官チャングムの誓い』の子役出身で知られる女優イ・セヨン。

日本で惹かれ合った韓国人留学生のヒロインと小説家志望の日本人男性が韓国で5年ぶりに再会し、再び愛し合う過程が描かれ、2024年1月10日から撮影がスタートしている。

坂口といえば、韓国ドラマ『シグナル』の日本リメイク版『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)で主演を務めたり、ドラマの主題歌を歌ったBTSと交流があったりと、韓国とは何かと縁がある。

坂口健太郎
坂口健太郎(写真提供=OSEN)

2023年12月に開催された「2023 Asia Artist Awards」でベストアーティスト、アジアセレブリティ賞を受賞した際は、韓国語で一生懸命スピーチをする姿に「なんて健気なの」「韓国語が自然すぎる」という声が集まったほど韓国での好感度も高い。

日本ではチェ・ジョンヒョプが放つ年下の韓国男子の爽やかな魅力が、韓国では坂口が披露するロマンチックな日本男子の魅力が女性ファンを虜にしそうな2024年だが、俳優のみならず、K-POP業界でもいつにも増して日本とのコラボが盛り上がっている。

SEVENTEENの弟グループとして2024年1月22日にデビューしたTWS(トゥアス)は、デビューに伴って日本のファッション誌『Ray』(3月号)、『ViVi』(4月号)で異例の特集が組まれた。

また、日本で撮影されたボーイズグループRIIZE(ライズ)の「Love 119」のミュージックビデオは岩井俊二監督の作品を想起させるような“エモさ”で話題となり、歌手・BoAのプロデュースで日本を拠点に活動する予定のボーイズグループNCT WISH(エヌシーティー ウィッシュ)も、2024年2月21・22日に東京ドームで開催される「SMTOWN LIVE 2024」でデビューお披露目ライブを行う。

韓国の若者の間でJ-POPやアニメ、日本のキャラクターなどが人気を広げつつある今、日本でのK-POPの人気と相まったシナジー効果が期待できそうだ。

その上、2023年8月1日からは日本政府が外国人アーティストに対する興行ビザ(査証)の要件を大幅に緩和しており、日本で30日以内の長期ツアーを行うことや、新人歌手らの来日も容易になった。その恩恵を受けたK-POPアーティストたちによる新しい波が、日本に押し寄せる可能性もある。

2024年、ますます深まりそうな日韓のエンタメ交流。新しいビジネスのヒントを見出せるかもしれない。

文=李 ハナ

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