【『王女の男』と『風と雲と雨』】歴史に翻弄される激情の貴公子を演じるパク・シフが凄い

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評判が特にいい韓国時代劇の中でも、2011年に制作された『王女の男』は、「史実を巧みに生かした傑作」として今も高い評価を受けている。実際、良家の御曹司キム・スンユに扮したパク・シフの神がかり的な演技が凄かった。ドラマの中でキム・スンユは父を殺されて復讐の鬼と化していくのだが、その演技は身震いするほどカリスマ性があった。

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強烈に、印象に残っている場面がある。それは、ムン・チェウォンが扮したイ・セリョンとキム・スンユが共にさらわれてしまうシーンだった。その場面が極めて印象深く忘れがたい感動を与えたため、『王女の男』は「朝鮮王朝版のロミオとジュリエット」と称されている。

演じるのに難しい場面が多かったと思われるが、パク・シフは撮影の瞬間を心から楽しんでいた。

彼は、「ドラマでは囚われの身であるにも関わらず、まるで二人がデートを楽しんでいるかのようなシーンが散りばめられていました」と回想している。このようにして『王女の男』で大活躍したパク・シフは、9年後には時代劇『風と雲と雨』に挑んだ。

このドラマにおいて彼が扮した主人公はチェ・チョンジュンだ。かつて誇り高き御曹司であった彼は、父を失い、身分をも変えざるを得なくなった。そして、苦難の道のりを乗り越え、驚くべきことに天才的な易術師へと変貌を遂げたのである。チョンジュンは王族たちと刺激的な出会いを経て、権力闘争の渦中へと自ら進んでいき、歴史に名を刻む大事件に深く関わっていく。

パク・シフは強烈な存在感を持った俳優だ

予測不可能な運命

そんな中で、彼が心を寄せ続けた女性は、コ・ソンヒが演じるボンリョンである。彼女は未来を見通す神秘的な能力を持ち、王女という高貴な身分にも関わらず、邪悪な勢力に翻弄される運命にあった。こうして、易術師チョンジュンと予知能力を持つボンリョンの二人は、運命に導かれるような壮大なラブロマンスを展開していく。これが『風と雲と雨』というドラマの核心である。

総じて『風と雲と雨』は、権力の渦中で揺れ動く人々の情熱的で壮絶な物語を描き出している。その中で、パク・シフとコ・ソンヒは、予測不可能な運命に翻弄されながらも、不屈の愛を貫くことで、ドラマに神秘的な感動をもたらしていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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